(1)日本アーカイブズ学
・アーカイブズ資源論:歴史的公文書等(学校文書や企業文書を含む)や歴史資料(古文書)など各種資料群の構造や内容に関する調査分析
・アーカイブズ管理論:文書館や公文書館など呼ばれる施設における記録の保存活用業務をめぐる課題の調査分析
博物館論や文化財保護論も含む
・災害アーカイブ論:国内外の被災資料や災害資料に関する調査分析
(2)図書館地域資料論
近現代日本における図書館の郷土資料や地域資料に関する調査分析
(3)その他
日本の地域史に関する資料調査やテキスト分析
(1)対面による研究指導(ゼミ形式)を基本とする。
(2)12月~3月は、最初の研究希望テーマについて基本知識の獲得や関係文献の講読を行う。
(3)4月当初に卒研のテーマをある程度確定して、必要な調査と文献講読を進める。研究指導日は、原則として1~2週に1回とする。
(4)必要に応じてアンケートの作成、フィールドワーク、資料所蔵機関の訪問調査を行う場合あり。その際は教員と一緒に考える。
(5)12月に入ると、卒業研究論文の執筆に集中する。
(6)研究指導とは別に、さまざまな面談や相談には柔軟に応じる。
(1)大前提:調査研究や論文執筆は、特に苦しく、辛いこともあるが、それを含めて前向きに楽しむこと。
(2)日本の記録文書を主に扱う研究室なので、日本語リテラシーの鍛錬と、幅広い知識の獲得に取り組む。
(3)インターネットのみに頼らない調査探索に取り組む意欲がある(日本の過去に関する確実な情報は、ネット上で必ずしも探せない)。
(4)担当教員をはじめ研究室の諸氏とのコミュニケーションを積極的に図る。
(5)日本の地域社会が伝えてきた過去の記録、記憶、情報に敬意を払い、それらの継承に関心を持つ。
(1)「指導可能な研究領域」の範囲内なら、希望研究テーマは基本的に学生諸君の希望を尊重する。できるかどうか不明な場合は応相談。
(2)日本の記録文書を主に扱う研究室なので、各種テキスト講読や記録文書のデータ作成作業を厭わないこと。
(3)必須条件ではないが、アーカイブズ関係の科目を受講することが望ましい。
(4)下記に書いた、面談における意見交換を通じて最初の研究テーマとその取り組み方を双方で納得し、指導可能であるとの承認を得ること。
・対面による30分程度の面談を実施する。面談時間は、木曜以外だと可能な時間帯が多い。時間帯は1限前や6限以降も可。
・希望者は、右記へ複数の希望日時を書いて申し込むこと。 tetsushi@slis.tsukuba.ac.jp
・面談では、自己紹介とともに、希望研究テーマを2つ程度考え、それらの希望理由や構想を話してもらう。テーマに関してはある程度の基礎知識を調べてくること。
・面談の際は、なぜそのテーマを選んだか、具体的にどんな方法で調査を進めるか、等について意見交換する。うまく話せなくても全くかまわない。
・面談は、希望等により2回行うことがある。指導可能の承認は早い順に決める。
本研究室では、地域の歴史資料の取扱や文書館施設の仕事の実態を学ぶ機会を兼ねて、毎年9月と3月に神奈川県藤沢市(藤沢市文書館)で現地調査合宿(2月3日)を実施している。参加は希望制、自由参加だが、ぜひ参加を検討してもらいたい。