卒業研究指導方針

筑波大学

2026年度 卒業研究指導方針

氏 名:松林 麻実子
所 属:知識科学主専攻
研究室:7D215

指導可能な研究領域

情報行動(情報探索・利用・共有・管理など)と情報メディアとの関係について,主として社会学もしくは社会情報学観点から考察することを目指す研究テーマ全般。特に以下のようなテーマに興味を持っています。

  1. 人間と対話型生成AIなどの情報技術との共生:技術を使う側の視点に立って,新技術は人々の暮らしや意識にどのような変化をもたらすのか,新技術はどのように使えば人間と共生できるのか,について考えます。
  2. 若年層におけるニュース消費:従来は,ニュース消費と言えば,(決まった)新聞を読む,もしくはテレビニュースを見るという習慣的かつ受動的な行為を意味しましたが,現在ではソーシャルメディアを介した“ながら行為”が中心であると言われています。また,なかには,コメントを書き込むことで自ら「ニュースに参加」できるようになることもあります。このようなメディアを利用する若年層にとっての「ニュース消費」について考えます。
  3. 動画共有メディア上の番組の特徴分析:YouTubeやTikTok等でどのような情報や知識が伝達されているのか,また,それらの利用を通してどのような意識や価値観が生み出されているのかについて考えます。

上記のテーマ以外にも広く情報行動研究や情報メディア研究に興味がある人たちと研究活動をやっていきたいと思っていますので,興味がある事柄について話してみてください。

得意な研究手法は,ユーザ研究では半構造化インタビュー法,メディア研究では内容分析もしくは比較的単純な計量テキスト分析,です。必要に応じて実験や質問紙調査などを組み合わせることもあります。

研究指導・ゼミの概要

  • 週1回2時間程度の定例ゼミ(対面)を基本とします。他の仲間が研究活動を進める様子を見て学ぶことも重要だと考えますので,個人で研究したい人にはあまり向かないかもしれません。
  • プレゼミ(3 年次)では興味がある研究テーマに関わる文献検索と読解をメインに,2~3 月頃から卒業研究の具体的なテーマを考え始めて,本ゼミ(4 年次)で卒業研究のテーマ一本に絞るというペースで進めていきます。
  • 長期休暇は個人での作業を優先的に進める期間とします(定例ゼミは休止,個人面談は応相談)。

研究をすすめる上で望ましい条件

  • 卒業研究を優先できる人。
  • 定例ゼミに参加できる人。

受け入れの条件

  • 期間中に必ず面談を受け,希望するテーマが教員が指導可能な範囲に収まっていることを確認すること。

選考方法

  • 登録期間中であっても,希望者数が受け入れ可能人数を上回ることが予想される場合には,内定を出すことがあります。内定を出す場合には,面談可能期間を繰り上げ,それまでに面談した方々の中から決定しますので,本研究室への配属を希望(もしくは選択肢の一つとして検討)してくださる場合には,なるべく早めに面談予約をしてください。
  • 本研究室では,面談時に詳細な研究計画書の提出を求めることはしませんが,内定を出すことになったときには,希望する研究テーマや研究計画が具体的で実行可能性が高い人を優先しますので,ご了承ください。

その他

  • 松林(mamiko@slis.tsukuba.ac.jp)までメールで面談予約をとってください。日程は平日1~6限(但し月曜34限,木曜123限を除く)を基本としますが,どうしても日程的に厳しい場合には,6限以降の時間帯も対応しますので,メールでその旨お知らせください。
  • 以下の日程でオープンラボを実施します。松林研究室の共同研究室(情報メディアユニオン4F,廊下突き当りから一つ手前の部屋)で,卒研生が皆さんからの質問に答えてくれますので,是非お越しください。
    • 10月15日(水)14:00~15:00/10月22日(水)14:00~15:00