2026年度 卒業研究指導方針
氏 名:柳浦 猛
所 属:知識情報システム主専攻
研究室:7D304
指導可能な研究領域
本研究室は、教育に関する課題に対して、ミクロ経済学的な考え方をベースに、因果推論手法や機械学習を駆使しつつ数量的に解決策を示すことによって、社会にインパクトを与えていく研究に興味がある学生を募集しています。主な研究対象は高等教育ですが、初中等教育に関しても対応可能です。
最近の主な研究活動
- 米国における奨学金政策が学修成果に与える効果分析
- 日本の私立大学が地域経済に与える経済効果
- 日本の就学支援制度が大学進学に与えた効果分析
- 大学における成績不振者予測モデル開発およびその大学間転移手法開発
- 留学生が日本にもたらす経済効果分析
- 画像分析を通して大学に存在する潜在的な偏見の可視化
- 文系博士の雇用における企業側の認識ギャップの影響を実証分析する研究
- 米国の中学校におけるスマホ禁止令が学習成果に与える分析
- 米国の大学別卒業生給与の情報公開が学生の進学行動に与えた影響分析、など
本研究室で身につけることができる知識・能力
- 経済学的思考能力
- 仮説設定能力
- 英語力(読み・書く力)
- 因果推論手法
- 社会科学分野における機械学習応用力
本研究室に向いている人
- 将来の進路として、データ分析に携わるキャリア(アナリスト、コンサルタント、データサイエンティスト、政策分析官、研究者など)を考えている人
- 海外思考が強い人、大学院の留学を考えている人
- 国際学会や海外論文など英語で積極的に海外に発信したい人
- 高等教育、もしくは幼児教育や初中等教育に興味がある人
研究指導・ゼミの概要
本研究室は立ち上げたばかりのため、所属学生はまだいません。そのため、研究室・ゼミの運営方法に関しては、今後の所属人数がどの程度まで増えるかによりますが、現時点では個々の学生の状況に応じて柔軟に決めていきたいと考えています。卒業研究テーマに関しては、学生の興味およびモチベーション、研究の実効性(必要なデータが手に入るか)などを総合的に考慮しつつ、相談の上決定していきます。なお配属決定者は2025年11月から研究活動に加わっていただくことを予定しています。
本研究室に所属するメリット
- 指導教員との距離が近い
- 立ち上げ期でかつ少人数なので、指導を受ける機会が多く、マンツーマンに近いサポートが得やすい。
- 私のネットワークや研究プロジェクトに参加しやすい。
- 研究の立ち上げに関われる
- 研究環境を一緒に作っていける。
- 外部発表や共同研究など、早い段階から中心メンバーとして経験できる。
- 自由度が高い
- 既存の研究テーマや先輩の慣習に縛られず、自分の関心に沿った研究テーマを設定しやすい。
- 研究室の文化や進め方づくりに、初期メンバーとして関われる。
研究をすすめる上で望ましい条件
本研究室で研究を進めていく上で、以下のスキルを持っていることが重要になります。
- 英語力: 本研究室では、経済学、教育工学、高等教育など幅広い領域の英語の論文を大量に読むことになります。ゆえに、ある程度の英語読解能力を身につけていることが重要です。
- 基礎的な統計知識: 応用的なデータ分析を行うことになるので、その基礎となる統計知識、例えば基礎統計の計算の仕方、検定、信頼区間、回帰分析などに関して理解していることは望ましいです。
- R, Python, Stataの基礎的な知識・扱った経験: 本研究室は、比較的大きなデータを扱って長時間かけて数量分析を行います。ですので、このプログラミング言語のどれかをある程度知っていること、もしくは学びたいという強い意志があることは重要です。
受け入れの条件
研究へのモチベーション、研究を進める上での基礎力、コミュニケーション能力など総合的に判断して選考します。また、募集期間中に面談を行っていること、そして私からの内定通知を受け取っていることが必須条件です。なお、もし希望者が定員を超えた場合は、第一志望の方を優先的に受け入れていく予定です。
選考方法
配属を希望する方は30分程度の面談を対面もしくはオンラインで行います。面談を希望する方は、次のアドレス(tyanagiura@slis.tsukuba.ac.jp)までメールを送ってください。メール本文には、氏名、学籍番号、面談希望日時を3つ、希望する研究テーマとその概要を400字以内で書いてください。面談の際には興味・関心のある研究テーマについて口頭で説明をしていただきます。プレゼン資料などを準備する必要はありません。またこれまで大学で学修してきた内容、研究テーマや将来の希望進路などに関しても質疑応答を行います。