卒業研究指導方針

筑波大学

2026年度 卒業研究指導方針

氏 名:小原 明恵
所 属:情報資源経営主専攻
研究室:7D202

指導可能な研究領域

指導可能な領域は、次の3つの点を満たす研究です。

  1. 初等中等教育に関する事象を対象とし、
  2. 社会学の方法論で、
  3. (主に)質的手法を用いて分析する実証的研究

以下、1~3の各点について、詳しく説明します。

  1. 対象:初等中等教育に関する事象
    初等中等教育(小学校・中学校・高等学校など)に関する事象を、受け入れます。
    私自身は、高等学校の公民科教科書、戦後の社会科の教育課程政策、高等学校の「総合的な探究の時間」の授業などの、フォーマルなカリキュラムを対象にした研究を行ってきました。
  2. 方法論:社会学
    社会学的な研究を受け入れます。
    教育に関する研究というと、教育はどうあるべきか、どのような授業が効果的かといった問いを想起するかもしれません。しかし、教育の社会学研究は、どうあるべきかという規範論をまずは脇に置き、実態がどのようになっているか、人々がどのように教育を語るか、というような問いを立てます。また、教育と社会との関係を扱います。
    卒業研究の開始時にこの点の判断は難しいと思いますので、面談時に関心の方向性を確認させてください。
  3. 分析手法:(主に)質的手法
    教科書の内容分析、教師や生徒へのインタビュー、学校の授業のフィールドワークのような質的手法の研究を受け入れます。
    ただし、計量的な手法をまったく受け入れないわけではありません。アンケート調査や基礎的な計量分析(クロス表分析、重回帰分析、多重対応分析など)は受け入れ可能ですので、相談してください。

研究指導・ゼミの概要

テーマの決め方
基本的に教員からテーマを与えることはなく、自身の関心にもとづいてテーマを決定します。ただし、テーマは、研究の実現可能性、自身の適性などについて、学生と教員で十分に議論を行ったうえで決めます。

 

指導の頻度と方法
立ち上げられたばかりで学生が所属するのがこれからのため、参加する学生との相談で柔軟に設定する予定です。

現時点では、次の頻度・方法を考えています。

  • 週に1回、1コマのゼミを行い、進捗を報告し、その時々の課題について話し合います。必要に応じて、文献講読も行います。
  • 対面で実施しますが、必要に応じてオンラインやハイブリッド開催をする用意はあります。

研究をすすめる上で望ましい条件

  • 自分自身でフィールドワーク先を開拓したり、史資料を収集したりする意欲があること。
  • 本や論文を読むことが好きであること、もしくは、読む努力をすることができること。

受け入れの条件

  1. 期間中に面談をすること。
    面談の期間は、10/10(金)~10/30(木)の平日とします。
  2. 面談の前日までに、希望するテーマとその概要(400字程度)を提出すること。
  3. 面談によって指導可能であるとの承認を得ること。

選考方法

面談の内容と、面談前に提出する「希望するテーマとその概要」の内容、に基づいて選考を行います。

選考は、以下の観点で行います。

  • 希望するテーマの指導が可能かどうか。
  • 希望するテーマを、社会学の研究として進めていくことができそうか。
  • もし定員を超過した場合は、大学院進学希望者を優先します。

その他

面談について

  • 面談は対面(7D202)を原則としますが、オンラインでも可能です。時間は30分程度です。
  • 面談の期間は、10/10(金)~10/30(木)の平日とします。
  • 面談の予約は、10月22日(水)までに、連絡先(akiekobaru@slis.tsukuba.ac.jp)までメールでお送りください。
    • 件名は、「研究室配属面談予約(氏名)」としてください。
    • 本文には、下記の項目を記してください。
      • 氏名
      • ふりがな
      • 学籍番号
      • 面談希望日時(30分単位で、3つほど日時の候補をあげてください)
      • オンラインを希望する場合はその旨を明記(記載がない場合は対面になります)
  • 面談日が決まったら、「希望するテーマとその概要」(400字程度)を作成し、面談日の前日までメールで提出してください。
    • 「希望するテーマとその概要」には、研究したいテーマ(対象)とそのテーマを研究したい理由を書いてください。もし使いたい分析手法(インタビュー、アンケート調査など)や問いがあれば、曖昧でかまいませんので書いてください。論文体の文章である必要はなく、箇条書きでもかまいません。
  • 面談では、「希望するテーマとその概要」をもとに口頭で説明していただきます。また、大学卒業後の進路の予定やこれまで履修してきた科目について質問をする場合があります。

 

教員について

教員の情報は、以下を見てください。

https://researchmap.jp/akiekobaru