現在の主な研究テーマの概要とこれまでの卒業研究は以下のとおりです.基本的に「絵本と子どもをつなぐ」と「情報探索支援」及びそれらに関わる研究が指導可能です.
幼児期の子どもと絵本の接点は,主に大人からの読み聞かせです.そのため,どのような絵本を大人が選択するかは非常に重要な問題となります.そこで,絵本の読み聞かせに焦点をあてて,子どものために絵本を選ぶことが可能な支援手法を検討します.子どもが絵本に対して示す反応から子どもの好みを推定する方法,子どもの反応を自動取得可能な電子書籍型絵本の開発,子どもの反応を利用した絵本の推薦システムの構築などについて研究します.また,図書館や幼稚園でのおはなし会のように集団に読み聞かせる場合の絵本の選択やプログラム作成の支援や,おはなし会の記録を利用した活動支援を考えます.子どもは絵本というメディアに対してどのような関わり方をするのかについて,心理学による検討も視野にいれながら解明し,システムとして支援します.
情報探索は,オンラインであれば1回の検索で終わるような単純なものではなく,キーワードや検索システムを変えたりしながら繰り返す試行錯誤のプロセスです.一方,実際の書架に対峙した場合には,求めるものをストレートに探したり,あるいは,フラフラしながら偶然の発見をしたり,様々な探し方をします.このような活動を支援するために,情報探索のプロセスを観察し,記録し,その本質を明らかにします.また,プロセスの記録方法,記録されたプロセスを管理し活用する方法などについて研究します.人が如何に情報探索を行なっているかを明らかにし,それをもとにして,リアルな空間とオンラインの空間を設計し,情報探索を総合的に支援する研究を行います.
もしもどうしても上記以外のテーマをやりたい場合,学生との議論で決定することもあります.例えば,以下のようなテーマをこれまでにやってきました.基本的には,Webベースのシステムを構築し,評価実験を行う研究ですが,そうでないものもあります.
松村研究室は,宇陀研究室と緩やかに連携して研究教育活動を行っています.
テーマは学生との議論の中から検討して設定します.基本的には週1回のゼミを行ないます.それ以外に,夏休みの集中ゼミ及び合宿を予定しています.各発表会前には臨時に発表練習会を行ないますが,その頻度は学生によって違います.ゼミでは,学生からの報告,他の学生を交えた議論を行ないます.
以下の日程でオープンラボを実施します.学生視点からの研究室を知る機会になると思いますので,ぜひ参加してください.宇陀研と合同です.会場は7D240です.
インターネット上の参考情報は以下の通りです.