2026年度より、第一期生を受け入れます!
専門は古代エジプト語の言語学です。ヒエログリフ(聖刻文字)やヒエラティック(神官文字)で書かれた資料の解読を行っています。研究室では、もう少し間口を広げて、デジタルヒューマニティーズを探求します。
主要テーマ:デジタルヒューマニティーズ(DH)
本研究室の考えるデジタルヒューマニティーズ(DH)は、デジタル技術を人文学資料に応用することにより人文学とデジタル技術の双方での発展を目指す学問となります。本研究室では、特に人文学資料の分析に資する研究を重視しています。
教員は、現在、以下の共同研究に取り組んでいます(*システムそのものは共同研究者が開発しています)。これらの研究に参加するか、あるいはこれらの研究に関連したテーマだと、より効果的な指導が可能です。
①言語資料(特に古代エジプト語)のデータベース化
WDB:General-purpose Platform for Database System of Annotated Images の開発:学内外の教員と共同で行っています。IIIF(International Image Interoperability Framework)に準拠した形式で公開された言語資料(画像)に、言語学の分析に資するアノテーションを付け、データベースとして公開する研究です。
▶︎WDB(ただし旧シスステム)の概要は、以下の動画で確認することができます。
データサイエンス講義「導入:デジタル・ヒューマニティーズ—人文学と情報学の接点が導く新たな知識の世界」
▶︎WDBでは、現在、古代エジプト語(ヒエラティック)、アッカド語(楔形文字)、明治期日本語(漢字、(変体)仮名)の資料を格納しています。他の言語・文字で、資料選定からアノテーション付与まで実践することが可能です。希少性の高い言語・文字が対象だと、研究室の個性がキラリと光るかもしれません。
②デジタルコンテンツの利用促進
筑波大学デジタルコレクション(Tulips DC) :教員は、附属図書館研究開発室員として、デジタルコンテンツの利用促進の研究を実践しています。具体的にはTulips DCを対象として、より良いインターフェースの開発や利活用のユースケース創出に取り組んでいます。*2025年10月末頃までにTulips DCのインターフェースをリニューアルする予定です。
▶︎2026年度は古地図コレクションのインターフェース改良と利活用実践を目論んでいます。古地図が示している地名をGoogle Map上にプロットして一覧させる、古地図の絵と現在の状況(写真)を対比させる、古地図の作成年代を年表で可視化させる、などの作業の実施です。ちなみに、Tulips DCではCMSにOmeka Sを使用し、画像はIIIF準拠となっています。
上記のテーマ以外にも、資料のデジタル化と利活用に関するものであれば、受け入れ可能です。その際、以下のキーワードを参考にして下さい。
【キーワード】
デジタルヒューマニティーズ(DH)、古代エジプト、言語学、文献資料、文字、文化資源、博物館、アノテーション、 IIIF (International Image Interoperability Framework)、デジタルアーカイブ、デジタルコレクション、オープンサイエンス
*研究以外にも、取り組みたいことがあれば、遠慮なく提案して下さい。一緒に楽しい研究室を作っていきましょう。
2026年度の学生が第一期生となります。新規立ち上げの研究室ですので、皆様と一緒に楽しい研究室を作り上げていきたいと考えています。