鈴木 伸崇
卒業研究指導方針(鈴木伸崇)
2025年度 卒業研究指導方針
氏 名:鈴木 伸崇
所 属:知識情報システム主専攻
研究室:7D204号室
指導可能な研究領域
データベースやデータ工学,特に,グラフデータやXML/HTMLなどの「構造を内包するデータ」やマッチング理論について研究します.
研究指導・ゼミの概要
下記にテーマの例を挙げますので,ご参考ください.実際のテーマは,上記の研究領域の範囲で,ゼミなどを通じてご本人の興味等を伺いつつ決めていく予定です.ゼミは週1回が基本で,時期により多少変動する可能性があります.
- RDF/グラフデータ
- 近年,RDF/グラフデータに対して Shape Expression (ShEx) などの記述能力の高いスキーマ言語が提案され,様々な研究が行われています.当研究室では,問合せ式がShExに適合するものであるかどうかを判定したり,ShExの下で問合せ式の包含性判定を行うアルゴリズムを考案しています.また,グラフの概形(スキーマ)を効率よく求めるためのアルゴリズム,スキーマ進化などについて考察しています.
- XML/HTML/CSS
- 複雑でサイズが大きなXMLデータに対して,正しい問合せ式を記述するのは容易ではありません.そこで,スキーマ定義に合わないXPath式をユーザが記述した時に,「正しい式」を推測してユーザに提示するアルゴリズムを考案しました.このほか,数式をXMLで表現するMathML式の検索・分類や,充足不能なCSSの検出手法などについて研究しています.
- 電子書籍(EPUB)
- EPUB形式の電子書籍を対象に,書籍の印象に合った色(フォント色や背景色)を生成するシステムや,書籍の印象に近い楽曲を検索するシステム,歌詞の印象に近い画像を検索するシステムなどを開発しています.
- マッチング理論
- マッチング理論は,人と人,あるいは人と資源との望ましいマッチングを求めるための理論で,研修医の配属,学校選択など様々な領域に使われています.この理論は主に経済学の分野で研究されていますが,本研究室では,これをクラウドソーシングのタスク割当てなど,データ工学分野に応用することを目指して研究を進めます.なお,このテーマは「理論」ですので,アルゴリズム的な素養が必要になります.
研究をすすめる上で望ましい条件
プログラミングがある程度できること,および,研究に対する十分な意欲があることが望ましいです.
受け入れの条件
「10/23(水)までに面談をしていること」です.以下の要領で予約のメールを10/18(金)までにお送りください.予約のメールは10/10(木)以前でも構いません.
- 氏名,学籍番号,面談可能な候補日時を10/10(木)〜10/23(水)の間で3つ程度をお書きください.
- 面談は基本的に対面を想定していますが,オンラインご希望の場合はその旨明記してください.
- 届いたメールには24時間以内に返信をしますので,返信がない場合は再送してください.
選考方法
定員を超えた場合は,ご希望の分野(テーマ)の具体性を考慮して決定します.また,分野の偏り(特定の分野に希望が偏らない方が望ましい)を考慮する場合があります.