松林 麻実子

2025年度 卒業研究指導方針

氏 名:松林 麻実子
所 属:知識科学主専攻
研究室:7D215号室 

 

指導可能な研究領域

本研究室では,情報行動研究および情報メディア分析全般を扱います.研究手法としてはインタビュー調査や参与観察などの質的分析,人々の語りに対する内容分析などを採用しています.現時点で興味を持っているのは以下のようなテーマです.
  1. 人間と対話型生成AIなどの情報技術との共生:技術を使う側の視点に立って,新技術は人々の暮らしや意識 にどのような変化をもたらすのか,新技術はどのように使えば人間と共生できるのか,について考えます。
  2. 若年層におけるニュース消費:従来は,ニュース消費と言えば,(決まった)新聞を読む,もしくはテレビニュース を見るという習慣的かつ受動的な行為を意味しましたが,現在ではソーシャルメディアを介した“ながら行為”が 中心であると言われています。また,なかには,コメントを書き込むことで自ら「ニュースに参加」できるようになる こともあります。このようなメディアを利用する若年層にとっての「ニュース消費」について考えます。
  3. 「趣味」の文脈での情報行動・情報管理:「推し活」の文脈でどのような情報を獲得したり生成したりするのか,獲得・生成した情報をどのように管理しているのか,に関してフィールドワークを通して考えます。 上記のテーマ以外にも広く情報行動研究や情報メディア研究に興味がある人たちと研究活動をやっていきたいと思います.
なお,いずれのテーマについてもアレンジは可能ですし,上記を参考にして思いついたアイディアがあればそれを研究するということでもかまいません.ただし,1)知識/情報・情報行動・情報メディアのいずれかの要素を含むこと,2)何らかのデータを収集し,分析すること,を必須条件とします.

 

研究指導の概要

  • プレゼミ(三年次),卒研ゼミ(四年次)ともに週1回の定例ゼミを行うことを原則とします.長期休暇中のゼミをどのような形で行うかについては実際にゼミが始まってから相談することとします.
  • プレゼミでは関連文献の輪読と教員のミニレクを通して対象研究領域の基礎知識を身につけます.基礎知識がある程度得られた段階で,卒業研究のテーマを決めます.この時「指導可能な研究領域」に挙げたテーマ・条件から逸脱しない範囲で決めていくこととします.
  • 卒研ゼミではそれぞれの卒業研究の進捗報告を中心に進めます.必要に応じて基礎知識の補強や口頭発表や論文の書き方等のノウハウを学ぶ機会を設けます.

 

研究をすすめる上で望ましい条件

  • 卒業研究を優先させられる.
  • 研究室の仲間と情報共有ができる.
  • 大量の英語論文を前にしてもひるまない.

 

受け入れの必須条件

  • 必ず面談を受けること.

 

選考方法

  • 面談において,希望する研究テーマ(指導可能な研究領域にあるテーマのうちのどれか,もしくはそれを自分なりにアレンジしたテーマ)の内容となぜそのテーマに興味を持ったのかについて説明してください.そのテーマが教員の指導可能な範囲におさまっていればOKです.
  • なお,現時点で研究テーマが確定している必要はありませんが,万が一希望者数が定員を超えた場合には研究テーマを少しでも具体的にイメージできている人を優先的に選考することをご了承ください.

 

その他

  • 面談を希望する方は電子メールでご連絡ください(宛先:mamiko[at]slis.tsukuba.ac.jp).面談の形式は対面を基本としますが,オンラインを希望する場合には申し出てください.
  • 大学院進学希望者を歓迎します.

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