知識情報・図書館学類とは?

 みなさんは何かについて知りたいと思ったとき、どうしていますか?周りにある情報の多さに困惑していませんか?知識情報・図書館学類では、情報化社会に生きる私たちが知識や情報を有効に活用するための様々な仕組みについて教育します。そこには、社会に息づく図書館もあれば、広大なインターネットの世界、膨大な情報やデータの利用や分析、未来への知識や情報の伝達などが含まれています。

 膨大な知識と情報を有効に活用するためには、知識と情報の性質を的確にとらえ、それらをあつかう情報システムを設計・構築する必要があります。さらに、知識と情報を扱う社会システムを創るためには、制度や文化、運営について考えなければなりません。知識情報・図書館学類では、これらの課題について「知識科学」、「知識情報システム」、「情報経営・図書館」の 3 つの主専攻が協力して教育し、知識情報と社会をつなぐ人材を育成します。

知識科学主専攻はどんなところ?

 知識科学主専攻は人間に注目します。現代社会は知識と情報を原動力として発展しています。そのため、現代社会に生きるわれわれには、知識や情報の共有を推進し、共有された知識や情報を活用する能力が求められています。今後、この傾向は強まることはあれ、弱まることはないでしょう。

 知織科学主専攻では、知識の本質、知識と情報行動、知識獲得のあり方と方法などを理解し、知識の形式化や探索・収集技術、伝達方法、知識と情報の仲介技術、データを分析的・解析的にあつかって知識を抽出する手法などを修得します。

知識情報システム主専攻はどんなところ?

 知識情報システム主専攻は情報技術に注目します。インターネットに代表される情報技術の進歩により、人類はかつてない膨大な知識と情報を共有しています。この知識や情報を有効に活用するためには、効率よくあつかうための高度な技術が不可欠です。

  知識情報システム主専攻では、知識情報の分類や構造化、 Web における知識情報の提供と共有技術、多様な知識情報の表現と管理のためのデータベース技術、知識情報から有益な情報を取り出す情報検索技術、ディジタルライブラリをはじめとする知識情報システムの実装技術などを修得します。

情報経営・図書館主専攻はどんなところ?

 情報経営・図書館主専攻は社会に注目します。私たちが何かについて知りたいと思ったとき、広汎な情報を蓄積・整理し、提供してくれる環境が身近にあれば、適切な情報を有効に利用することができます。そのような情報環境を整備するとともに、情報環境にかかわる社会的制度を整えていくことは社会の発展に不可欠です。

 情報経営・図書館主専攻では、図書館をはじめとする情報サービス機関・組織・コミュニティにおいて、知識情報の蓄積・管理・提供サービスを企画、運営していくための知識や経営手法、知識情報の社会的制度を設計・構築・運営するための知識、多様な情報メディアの特性やその背後にある歴史・文化などを修得します。

カリキュラム


  知識情報・図書館学類では、のような カリキュラムになっています。 1 年次は、総合科目や外国語、体育などの基礎科目に加えて、知識情報、情報システム、情報社会の法制度などについての概論や、プログラミング演習や統計などの専門基礎科目を通して、基礎的知識や技術を学びます。 2 年次は、 1 年次に得た知識や技術をさらに深めていくために、主要なテーマごとに設定された科目や技術を修得する知識情報演習などからなる専門基礎科目を履修します。 3 年次になると 3 つの主専攻のいずれかに属して、より専門的な科目を履修します。多様な視点の育成のために、所属する主専攻の専門科目だけでなく、他の主専攻の専門科目も履修することが要求されます。 4年次には、研究室に所属して卒業研究を行います。資格取得をめざす人のために、教職 及び 司書教諭、司書の科目も並行して開講されています。
特色のある科目と評価

 新入生の大学への適応を支援する「フレッシュマンセミナー」(必修)に引き続き、文章を読む、まとめる、議論する、発表するなどの基礎能力を養う「情報リテラシ実習」(必修)を開設しています。また、文理融合型のカリキュラムを展開し総合的な能力を育てるとともに、 2 , 3 年次には演習を必修とし知識と技術の確実な定着を目指します。さらに、実社会での専門的な職業体験ができるように、図書館や企業における「インターンシップ」を開設しています。

取得可能な資格

 以下の資格が取得可能です。

  • 司書資格 
  • 司書教諭資格
  • 教員免許状:情報(高等学校)
  • 教員免許状:数学(中学校、高等学校)
  • 教員免許状:社会(中学校)
  • 教員免許状:公民(高等学校)
シラバス
卒業論文