概要

GPUサーバ(gamma/digamma)は,GPUとして NVIDIA Tesla K40m を搭載し, GPUに対応した深層学習ライブラリを利用することで深層学習を高速に実行することができます.主なスペックは以下のとおりです.

申請手続きについて

使用方法

SSHで {gamma,digamma}.slis.tsukuba.ac.jp にログインして利用します.アクセスが学内に限定されていますので, 学外から利用する場合はVPNサービスをご利用ください.

初期設定として,以下を ~/.bashrc に追加しておいてください(bash以外のシェルをお使いの場合は,そのシェルの設定ファイルを修正してください)

  
    export PATH=/usr/local/cuda/bin:$PATH
    export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/cuda/lib64:$LD_LIBRARY_PATH
    export CPATH=/usr/local/cuda/include:$CPATH
    export LIBRARY_PATH=/usr/local/cuda/lib64:$LIBRARY_PATH
  

深層学習用フレームワークの利用

Caffeはインストール済みで,下記の設定を行えば利用可能です. それ以外(Tensorflow, Kerasなど)のものを利用する場合,Anaconda等を用いて各ユーザが環境構築する形になります.以下では,Kerasのサンプルの動かし方とCaffeの設定方法について説明します.

Kerasのサンプルの動かし方

  1. pyenvのインストールと設定

    pyenvをgitで取得

          
    	git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv
          
        

    上記を実行後,以下を”~/.bashrc”に追加

          
    	export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
    	export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
    	eval "$(pyenv init -)" 
          
        

    以下を実行

          
    	exec $SHELL
          
        
  2. pyenvを使ってAnacondaをインストール
          
    	pyenv install anaconda3-4.4.0
    	pyenv rehash
    	pyenv global anaconda3-4.4.0
          
        
  3. KerasとTensorflowをインストール
          
    	pip install keras
    	pip install tensorflow-gpu
          
        
  4. Kerasのbackendを変更 (tensorflowを使いたい人は飛ばしてください)
          
    	$ vi ~/.keras/keras.json
          
        
    として設定ファイルを開き,その中の
          
    	"backend": "tensorflow"
          
        
          
    	"backend": "theano"
          
        
    に変更する.
  5. Kerasのサンプルを取得・実行
          
    	git clone https://github.com/fchollet/keras.git
    	cd keras/examples/
    	python mnist_cnn.py    # GPUを使わない場合
    	THEANO_FLAGS=device=gpu0,floatX=float32 python mnist_cnn.py    # GPUを使う場合
          
        

Caffeの設定

以下を ~/.bashrc に追加してください.

    
      export CAFFE_HOME=/usr/local/caffe
      export PATH=${CAFFE_HOME}/bin:${PATH}
      export LD_LIBRARY_PATH=${CAFFE_HOME}/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
      export PYTHONPATH=${CAFFE_HOME}/python:${PYTHONPATH}
    
  

これで,caffeコマンドが利用できるようになります.

また,Pythonからcaffeを呼び出す場合,プログラム内で

  
    import caffe
  
と記述して,caffeのライブラリを読み込めば使用できます.


知識情報・図書館学類 施設整備グループ
2023.1.20 更新