初期 1919年~1963年

陳情書(図書館職員養成所の内容施設を改善充実して国立図書館大学として認められんことを熟望につき)

昭和28年11月 文部省図書館職員養成所在学生代表 文部省図書館職員養成所同窓会会長

  

前身校は文部省に対し、昭和28(1953)年から断続的に大学昇格の陳情を行なってきた。 これまで確認できた陳情書には昭和28(1953)年11月、昭和37(1962)年11月、昭和37(1962)年12月、昭和38(1963 )年のものがある。
昭和28(1953)年の陳情書は文部省図書館職員養成所在学生代表と文部省図書館職員養成所同窓会会長の連名で作成された。大正10(1921)年創立以来33年を経過した養成所が第二次世界大戦後の教育改革の中で何の改善も見られないこと、図書館員の教育機関は慶應義塾大学や東京大学以外にほとんど設置されていないこと、図書館職員の身分が不安定であることを訴え、養成所を国立図書館大学として昇格するよう要望している。