KLiS TODAY No32
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サバティカル報告石井 夏生利   私は、2016年4月から1年間のサバティカル(研究休暇)を取得し、カナダ・トロントにあるライアソン大学の法・経営管理学部に客員教授として約1年間滞在しました。滞在中は、図書館等で研究を行いながら、カナダのプライバシー関係の研究者が集まるシンポジウムに参加したり、プライバシー・コミッショナーの事務所等に出向いて訪問調査等を行いました。 生活について、トロントの夏期は日照時間が長く、1日中パレードが行われたりしています。カナダ人は親切な人が多く、比較的接しやすかったと思います。冬は、3月に大寒波が来て非常に寒い思いをしました。 最後に、サバティカルの機会を与えて下さり、授業や学内業務を私の代わりに担当して下さった先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。上保 秀夫 僕はみなさんの年頃のとき、「あー、はやく日本(なんてちっぽけな国)から出て行きたいなぁ」と考えていました。今で言うところの中二病でしょうか。でも、そのお陰で、大学を卒業した後、足掛け12年ほど海外で暮らすことができました。その後日本に戻ってきて、しばらく真面目に生活していたのですが、そろそろまた海外で暮らしたくなってきたので、サバティカル休暇をいただき、オーストラリアの南東にあるメルボルンという都市に1年間滞在してきました。オーストラリアはとても大きな国でした。例えば、2000年にオリンピックが(じょうほ・ひでお 知識情報・図書館学類 准教授 )ライアソン大学スチューデントセンター(いしい・かおり 知識情報・図書館学類 准教授)開催されたシドニーという「となり」の都市まで、車で10時間もかかります。そうすると、それほど気軽に観光に行くわけにもいきません。ちっぽけな日本を出て広大なオーストラリアに来てみても、逆に広大すぎて行動範囲が限られるという結果になったのです。そんなことは実際に行ってみるまで考えてもみませんでした。自分で「実際に」行動し感じ考えたことが全てです。そんなことを改めて体験した一年でした。ロイヤルメルボルン工科大学KLiS TODAY No.32 July 2017

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