KLiS TODAY 31
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 2016年9月20日から30日にかけて、私たちは上海図書館(写真)で国際インターンシップを体験させていただきました。 最初の2日間で分館である徐家匯蔵書楼を含む、上海図書館の各部門を見学させていただきました。外国語図書を扱う部門では、日本語図書の購買担当者と話す機会に恵まれ、購入する本の基準や購入に至るまでにどのような手順をとるのかといった、貴重なお話を伺いました。3日目からは外国語を扱う部門で業務を体験しました。請求記号の付与を始めとした、コレクションが書架に並ぶまでの作業を体験することで、利用者に本が届く過程を知ることができました。最終日には、上海図書館職員の前で用意していた筑波大学と日本の図書館に関するプレゼンテーションを行い、プレゼンテーション発表後には、上海図書館職員の方と、日中の図書館事情の相違点、共通点などを議論させていただきました。例えば上海図書館が日本の図書館と異なる点として、貸出カード作成にお金を預ける必要がある点やSNSを通じて電子書籍を無料で配信するサービスを行っている点などが挙げられます。一方で本の貸出手順やデジタル化を行う図書の選び方など、日本の図書館との共通点もありました。 この国際インターンシップを通して、上海図書館を始めとした中国の図書館の在り方を学ぶことができました。また、日本以外の図書館に行った経験から、日本の図書館を客観的に見ることができるようになったと思います。出発前の準備として作成したレポート課題は、今まで学んできた図書館に関する知識をまとめる良い機会となりました。改めて、上海図書館職員の方々、国際インターンシップ担当の先生方に感謝致します。(かなざわ・かずき 知識情報・図書館学類3年次)(おかだ・たかし 知識情報・図書館学類3年次)

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