KLiS TODAY No.28
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KLiS TODAY No. 28February 2016于 海涛 情報過多、ビッグデータの時代に直面し、新しい情報アクセス技術は、私たちが日常生活で有用な情報を得るために、ますます不可欠なものとなってきています。重要な技術のひとつとして、自動化された情報検索システムがあります。例えば、多くの大学図書館では書籍、雑誌、および他の文書への効率的なアクセスを提供するために、情報検索システムを活用しています。また、一般に利用されているWeb検索エンジン(Google、Bing、Yahooなど)は、ポピュラーなウェブ検索システムとして知られています。 私は、情報検索システムの検索性能の評価とウェブ検索におけるランキング手法について研究しています。これらのトピックでは、情報検索における前述の問題に対する効果的な手法の提案を目的とします。アルバート・アインシュタインは、「興味が最善の教師である」という言葉を残していますが、私の研究の原動力もまた「興味」です。2013年に、私はインターンシップとして、マイクロソフトリサーチアジアで仕事をする機会を得ました。このときは、「Webユーザに提示された広告のクリック確率を定量化する手法」という研究テーマに取り組みました。この期間中に、多くの最先端の知識を学びました。例えば、大容量のデータセットに対する産業用のプラットフォーム上での検索の高速化などといった現実的な問題を解決する方法などについてです。これらすべての経験により、私は、互いに関連する数学、数学的なモデルおよび現実的問題の背後にある美しさを発見する機会を得ました。 2014年に私は助教として筑波大学に赴任し、 2015年の2月からグラスゴー大学(イギリス)の情報検索グループを訪問しています。ここでは、経験豊富な研究者と協力して、先端的でインタラクティブな情報検索の技術の開発を目標としています。グラスゴー大学では、複数の研究方法を用いています。例えば、グループ会議、Skypeを用いた遠隔会議、教員との個別ミーティングなどです。定期的に開催されるセミナーでは、著名な研究者を招いての招待講演がおこなわれます。このように、ここでは、本当に多くのことを学ぶことができます。 しかしながら、ユーザが希望する情報を効率的に検索し提供するという問題は、いまだ解決できていません。筑波大学のメンバーとして、共に情報検索という船に乗り、目の前に広がるデータの大海原に繰り出していきましょう。(う・かいとう 知識情報・図書館学類 助教)グラスゴー便り

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