KLiS TODAY No.27
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KLiS TODAY No. 27November 2015新任教員紹介辻 泰明 学生時代は映像文化研究会に所属して8㎜フィルム映画を作ったり、外部の映像研究所に通ったりしていました。卒業後は、放送局に勤め、ディレクターあるいはプロデューサーとして、ドラマ、ドキュメンタリー、ニュース番組などさまざまなジャンルの番組制作に携わりました。編成局に異動してからは、モバイルコンテンツ開発、携帯向けのワンセグ独自サービス、オンデマンド配信など新規事業を担当しました。 今、映像メディアは、ディジタル化とインターネットへの展開によって、革命的な変化の最中にあると思います。膨大な映像資料の活用が進むと共に、斬新なコンテンツやサービスが続々と生み出されています。挑戦しがいのある未踏の領野が眼前に広がっているのです。テレビ放送の黎明期、送信塔が屹立した筑波山は「電波の山」と呼ばれました。そういう縁のある筑波の地から、新たな世界を切り開く人材が巣立っていくよう、お手伝いしたいと願っています。(つじ・やすあき 知識情報・図書館学類 教授)佐藤 哲司 「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトをご存じでしょうか。コンピュータがクイズ王を打ち負かしたニュースや、人工知能研究は即座に中止しようキャンペーンなど、大量のデータを学習することで様々な推論を実現しようとする人工知能が話題となっています。 小職が主宰する『コンテンツ工学研究室』においても、大量のデータから何らかの規則、知識を発見・発掘することを目的とした人工知能の研究を行っています。特に、日常的に利用が広まっているツイッターなどのソーシャルメディアによって繋がる他者との関係性や、相互信頼の形成過程を解明しようと、学生とともに取り組んでいます。繋がることが知識の再生産にどのように寄与するのか、また、情報や知識をどのように検索・提供することが求められているのかなど、人工知能を鍛えるとともに、われわれ人も高めあう研究を推進しています。 (さとう・てつじ 知識情報・図書館学類 教授)*佐藤先生には、2014 BEST FACULTY MEMBER(研究領域)として表彰されたことを記念してご執筆いただきました。学生と研究室に於いて人工知能に負けるな!

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