KLiS TODAY No.26
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KLiS TODAY No. 26June 2015よく遊び、よく学べ~米国短期研修2015報告~松林 麻実子 3月半ばに学生たちと米国サンフランシスコに行ってきました。今年で3回目の企画で、訪問先はスタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校、サンフランシスコ公共図書館、シティ・カレッジ・オブ・サンフランシスコ(CCSF)の4機関です。正式な授業でもないのにこの研修が3回目を迎えられたことに驚きを禁じ得ず、受け入れ義務があるわけでもないのに「またこの季節になりましたね」と毎年笑顔で対応してくださる訪問先のスタッフの方々に心から感謝しつつ、今年もまた、忙しくも楽しい8日間を過ごしてきました。 スタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校の中央図書館で、静寂が空間を支配する荘厳な閲覧室と迷子になりそうな広大な書庫とを見て、“こんなところで研究したらはかどりそうだなぁ”と夢想する私に、「静かすぎません?」と戸惑い気味の学生たち。少数の書架がまるでパーティションかのように配置され、ノートパソコンを片手に議論する学生のグループが席を埋め尽くす工学図書館を見て、一館すべてをラーニングコモンズにしてしまう徹底ぶりに圧倒されたり、逆にCCSFの学習支援センターで伺った「答えじゃなくて考え方を教えてあげることが大切なのよ」という言葉に、基本的な考え方は普遍なのだという思いを強くしたりもしました。 夕方以降は頭を切り替えて、米国の食文化を満喫。シーフードもハンバーガーも、パンケーキにアイスクリームだって。ダメ押しは最終日のステーキ(わかってはいたけれど米国のボリュームは容赦ない!)。観光だって手を抜きません。最終日は朝からケーブルカーに乗り、フィッシャーマンズワーフでアシカの大群を眺め、ダウンタウンのカートゥーンミュージアムで風刺画や人気コミックの展示を見てきました。 この研修の隠れスローガンは“よく遊び、よく学べ”。たとえ知識を持たずとも、たとえ英語が話せなくとも、勉強にも遊びにも全力で取り組んで、“世界は、広いけれど遠くはない”ことを肌で感じることができていたら、“(これから)もっと頑張ろう”と思えていたら、引率した者として、これに勝る喜びはありません。(まつばやし・まみこ 知識情報・図書館学類 講師)アビイ・ロード(by The Beatles)!?

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