KLiSTODAY Vol.24
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白井 哲哉   大学で身につけた専門的知識や技術をベースに、行政機関や事業所で実際の仕事を体験して、仕事への関心や社会への参加意識を高める機会をインターンシップと呼びます。近年、在学中に企業で就業体験をおこなう大学生が増えています。しかし本学類のインターンシップは、正規の授業科目として、学生諸君が「筑波大学」の看板を背負った形で就業体験をおこなうものです。 インターンシップでは、各地の国公私立図書館、国公立研究機関、情報系の企業で業務に携わります。主に3年生が履修し、日数は夏休み期間の2週間程度です。平成26年度は48の図書館や事業所等から御協力をいただきました。 実習先が決まると、まず事前あいさつと打ち合わせに赴きます。インターンシップの期間中、受け入れ機関が作成した独自のプログラムにより、図書館であればカウンター及び配架業務をはじめ相互協力、資料整備、児童サービスなどの業務を体験します。情報系の企業の場合、プログラミングやシステム開発に従事します。学生は実習日誌を毎日書きます。受け入れ機関の担当者はそれを読み、激励のことばや仕事上のアドバイスを添えてくれます。 インターンシップを終えた学生たちの声を聞いてみましょう: 「本当にいろいろな仕事を体験させてもらえたので、全体の図書館を回すシステムのようなものが見えた」(市立図書館・Rさん)、「実際の図書館業務が行えたということはもちろんのこと、そこで働く人と話ができたことは、私にとって大きなことでした」(県立図書館・Hさん)、「専門的な業務については、大学で学んだことと関連づけられることも多々あった」(国立機関・Yさん)等々、みんな大きな収穫を得たようです。 正規の授業科目である本学類のインターンシップは、社会的責任による緊張感と、大学で学ぶ知識を活かす専門性を伴った就業体験です。しかしそれだけに、他のインターンシップとは違う大きな充実感と、座学の授業では得られない豊かな経験を得ることができます。ぜひ、皆さんもインターンシップに挑戦してみてください。 なお、本学類では(国内の)インターンシップとは別に国際インターンシップも実施しています。国際インターンシップは、アメリカ、カナダ、中国、韓国などの図書館や情報センターにおいて、図書館・情報業務を経験することができます。(しらい・てつや 知識情報・図書館学類 教授)インターンシップに挑戦しよう!-知識情報・図書館学類のおすすめ科目-

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