KLiSTODAY Vol.23
8/8

 筑波大学にはサバティカル制度というものがあり、3ヶ月以上1年以内の期間で、授業や会議等の業務が免除され、研究等に専念することが認められます。私は2013年4月から9月までの半年間、サバティカルを取得し、北海道大学に滞在しました。 北海道大学は、専攻している知的財産法の研究拠点です。21世紀COEプログラム「新世代知的財産法政策学の国際拠点形成」と、グローバルCOEプログラム「多元分散型統御を目指す新世代法政策学」を経て、現在は、COEプログラムの成果の継承・発展のために設立された「情報法政策学研究センター」において研究活動が進められています。私は、同センターの研究員として研究室に滞在しました。 滞在中は、大学院やロースクール(法科大学院)の授業やゼミを聴講したり、知的財産法研究会やシンポジウム、夏に開催されたサマーセミナーにも参加しました。研究室の隣の図書室には、知的財産法等(特許法、商標法、著作権法、不正競争防止法等の知的財産法や関連する法分野)に関する書籍、論文集、雑誌、外国の書籍等が豊富に備えられており、充実した環境で研究を進めることができました。知的財産法に関する資料についてはかなり網羅的に収集されているため、研究を進める上では、この図書室の資料を利用すればほぼ困ることはありませんでした。その他、北海道大学の附属図書館や法学部の法令判例新刊雑誌室の資料も利用することができました。 私にとってサバティカルが、いつもの職場を少しの間離れ、異なる環境に身を置くことでリフレッシュできたこと、懸案であった博士論文の執筆を進めることができたことに、大きな意義がありました。このような制度があることに感謝するとともに、サバティカルのあいだお世話になった筑波大学や北海道大学の皆様に感謝したいと思います。サバティカルを認めてくださった先生方、不在のあいだ授業を交代してくださったり調整してくださった先生方、その他いろいろとサポートしてくださった先生方・事務の方々、メールでの指導でもがんばって研究を進めてくれた学生さんたちetc・・・ありがとうございました。(むらい・まいこ 知識情報・図書館学類 講師)サバティカル 〜札幌で過ごした半年間〜村井 麻衣子研究室(隣は図書室になっています)札幌のシンボル、時計台

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です