KLiS TODAY Vol.20
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KLiS TODAY No. 20June 20137 アメリカ図書館ツアーの話が舞い込んだとき、私は英語力に自信がありませんでした(今もありません)。なので、このツアー参加が英語学習の起爆剤になればという期待があり、参加することにしました。 じつはツアー参加前、私は図書館というものにそれほど興味がありませんでした。しかし、アメリカでさまざまな図書館を見学していくうちに図書館への興味が大きくなっていきました。今回の見学のなかで最も驚いたのは、アメリカ図書館における司書のやる気が半端ではないということで す。大学図書館の司書であれば、研究のための文献を本気で探してきてくれます。なので、研究者は彼ら彼女らの名前を論文の謝辞に載せることまでするそうです。そして司書の方々は利用者にとって図書館が最高の空間となるよう、日々改善するための努力を惜しみません。図書館は本を読むためだけの空間ではなくなってきていると感じられ、こうした司書の方々の姿を見ることを通じて、 自分の視野が広がり、価値観が変わるのを感じました。 旅行中は常に「英語の重要さ」を実感していました。ピッツバーグの公共図書館で、少しのあいだ司書の方と二人になる場面がありました。楽しくお話しすることはできましたが、自分の英語力によって話題が縛られてしまうことを実感しました。いまだに英語は苦手(むしろ嫌い)ですが、きちんと勉強しなくてはいけないなと痛感しました。 全体を通しては、日本とまったく違う文化にふれる楽しさを毎日感じることができたことを強調しておきたいです。図書館やそこで働く人たちが日本とはまったく違いました。しかしそれらをよりきちんと自分からつかみとるためには、一定レベルの英語力が必要だということも分かりました。日本に留まらずにもっと世界に出ていくことが、視野を広げ価値観を変える点で重要なのだと、今回のツアーで改めて思いました。(ふるさわ・ともひろ 知識情報・図書館学類3年次)成果報告会で熱弁をふるう(榎本翔さん)古澤智裕さん英語力の壁を越えてアメリカ文化にふれる古澤 智裕 

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