KLiSTODAYvol17 電子書籍版
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6KLiS TODAY No. 17June 2012<特集>夏休みにしておきたいこと夏休みにはいろいろなことに挑戦できるチャンスがたくさんあります。今回は、卒業生2名に「夏休みにしておきたいこと-旅」を寄稿してもらいました。出会い村野 亜子夏休みが近づいてきましたが、この夏の予定は決まっていますでしょうか? 私は、できればまたどこかに旅に出たいなと思っています。私は大学4年間で何度か一人旅をしました。初めて行ったのは、大学2年の夏。青春18切符を使っての四国一人旅でした。四国へ向かうときは不安でいっぱいで、事前に書いていった乗り換えメモを何度も確認しながら電車に揺られていました。そんな不安な気持ちを紛らわすように、旅先では出会った人たちと積極的に話をしました。そうすると、地元の人がガイドブックに載っていないことを教えてくれたり、お店の人がおまけをしてくれたり、はたまた宿泊先のお子さんの進路相談をされたり…。大勢での旅だと友人と話すのに夢中になってしまうので、あんなにもゆっくりと旅先で出会った人たちと話す機会はないと思います。こうして一人旅がとても楽しいと感じるようになりました。最も印象に残っているのは、大学4年の春に行った小笠原一人旅です。小笠原が舞台のとある小説を読んで「行きたい。行くのは今しかない」と思い、すぐに実行に移しました。小笠原へ行く手段は、約1週間に1本しかない片道25時間半かかる船のみ。漁港までもがサンゴ礁の青い海で、海に飛び込めば足元にイルカがいて、陸から海を見渡せば至るところにクジラが潮を吹いていて、山は初めて見る固有植物であふれていて…。とにかく感動の連続でした。そして何より、たくさんの素敵な人と出会いました。一緒に海に潜った人、一緒に山を歩いた人、一緒に食事をして、一緒にお酒を飲んだ人…。小笠原は人と人との距離がとても近く、島を離れるときには涙が止まらなくなるほど素敵な場所でした。一人で旅をしていると、たくさんの人と出会い、たくさんの人の優しさにふれることができると思います。2ヶ月という長い夏休み。まだ予定の決まっていない方は、旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。(むらの・あこ 図書館情報メディア研究科博士前期課程1年、知識情報・図書館学類 平成24年3月卒)出港。盛大な見送りに感動。(@小笠原)電車からの景色(@愛媛)

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