筑波大学2019年スクールガイド
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13先輩の声3年次編入のためのQ&A寺本 幸太郎TERAMOTO Kotaro(コミュニティ・カレッジ出身)知識科学主専攻藤原 桃子FUJIWARA Momoko (大学出身)情報資源経営主専攻年度によって異なりますが、大学と高等専門学校が多いようです。2018年度の場合、高専3名、短大2名、大学6名、専門学校1名です(定員10名)。Q. 編入学した人の出身は?A.ほとんどの人は最寄りの春日宿舎に入れますが、時として追越宿舎(徒歩約15分)が割り当てられることもあります。Q. 学生宿舎には入れますか?A.多くの人がサークルに入っています。Q. サークルは入れますか?A.入学直後の2日間連続のオリエンテーションなど、編入生同士が出会う機会が多く、毎年仲良くやっているようです。また、1・2年次生と同じ科目を履修するため、学年を越えた知り合いも沢山できます。Q. 知り合いは多くできますか?A.可能です。ただし、短期間に多くの科目を取らなければならない編入生にとっては、現実にはかなり厳しいと思われます。Q. 他学類・他学群の授業は取れますか?A.大変です。ただし、理系か文系かで決まるのではなく、個人のやる気に依存します。数学もプログラミングも専門家を育てるためではなく、どのような分野でも必要な数学的な考え方、論理的思考力を養うための科目となっています。Q. 文系学生はプログラミングや数学が大変?A. 編入してからの一年間はあっという間でした。私はアメリカのコミュニティ・カレッジ(日本でいう短大)出身で、広報やメディアと社会の関係を学びたく、知識情報・図書館学類に編入しました。 知識情報・図書館学類の魅力は、「学問領域の広さ」です。この学類では、自分の興味に応じた文系理系様々な学問に触れることができます。また、主体性をもって取り組めば、この学類はきっとその懐の深さであなたのやる気に応えてくれるはずです。とはいえ文系出身の私にとって、プログラミングの勉強はあまり楽しいものではありませんでした。しかし、同期の非常に優秀な編入生に助けられながら、少しずつ理解を深めています。 編入生は十人十色で、豊かなバックグラウンドを持った学生が多いです。偶然かもしれませんが、同期の編入生には人生の目標をしっかりと見据えて行動している人が多いように思います。それに、出身校も高等専門学校をはじめ4年制大学・短大出身など様々なため専門知識や得意分野が異なり、皆それぞれが個性的で何かに秀でています。個人差はあるものの、編入後の履修科目はたくさんあります。しかし、その分日々の充実感も大きいはずです。さらに、同期の編入生の中には積極的にイベントの企画を行っている人、サークルに所属している人など、各自が幅広いフィールドで活躍しています。 筑波大学は「開かれた大学」を理念にしており、他学群の科目の履修も行いやすい環境が整備されています。私も夏休みの間に国際総合学類の集中講義を履修しましたが、他学類の人たちと意見を交わせたことはとても有意義な経験になりました。この場所でなら、自分が本当にしたいことが出来ると思います。私のように「筑波大学に編入して良かった!」と一人でも多くの人から聞ける日を心待ちにしています。 「図書館が好きだから司書になりたい」。小学校の頃から持ち続けた司書への想いでしたが、好きという気持ちだけで突き進むことに不安を感じ、私は幅広く学べる国際教養学部へ進学しました。「他にやりたいことが見つかるかも」と、いわば自分探しのような気持ちでした。一旦、図書館から離れた私ですが、留学中、日本に関するコレクションを扱う司書の方に出会ったことをきっかけに、図書館への興味を再燃させ編入学を決意しました。 入学してから感じるのは、図書館情報学の幅広さと、それに対応する授業のひとつひとつが有機的に関わっている面白さです。編入生は、3・4年生向けの専門科目に加えて、通常1・2年次に履修すべき基礎科目を3年次に集中して受講する必要があります。それが編入生の辛いところでもありますが、同時に、大きなメリットでもあると私は感じています。入門的なマクロの視点と専門に特化したミクロの視点の両方を同時に学ぶことで、科目同士の繋がりを深く感じることができます。図書館情報学の醍醐味を入学初年度に味わえるのは、濃密な時間を過ごす編入生の特権かもしれません。 私にとって、知識情報・図書館学類で「社会における知識や情報を有効に活用するには?」という命題に向き合うことは、自分自身の経験から得た知識や、日々触れる新しい情報を社会でどう活用していくのか、考えることでもあります。以前までの「何かの役に立つだろうから学ぶ」ではなく、「自分の学びをどうすれば活用できるのか」を考えるようになりました。そんなふうに学ぶことへの意識が180度変わったのはこの学類のおかげです。 編入を考える受験生のみなさんがこれまで経験したことは、どんな学びであれ、知識情報・図書館学類での学びに活きてくると思います。また、知識情報・図書館学類での学びは、それまでの学びを社会でどう活かすのか、考えるヒントをたくさん与えてくれることでしょう。
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