筑波大学2017年スクールガイド
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知識情報・図書館学類と聞いて、皆さんにはどのようなイメージが浮かびますか?おそらくほとんどの方は「図書館」という言葉通り、図書館について専門的な勉強をするところだと思われるのではないでしょうか。 しかし、実際に入学し授業を受けてみると、図書館という一つの言葉から広がる学問は多様な分野に渡ることが実感できます。法制度やプログラミング、統計、哲学など、一見バラバラに見える授業でも、各々に明確な目的と各授業とのつながりが設定されており、それらを意識しながら今まで知らなかった新しい分野に接していくことは非常に刺激的な経験となります。 さらに、文系理系を問わないこの学類では本当に多種多様の人に出会うことが出来ます。入学までの経歴、そして大学での学び方や過ごし方は本当に人それぞれです。だからこそ、自分の中で消化しきれない問題に直面した時や、自ら伸ばしたい一面を見つけた時に、新たな視点からの手がかりや知識を相互に教えあえる環境がこの学類には確かにあると感じます。私自身も、友人達や先生方に本当にお世話になりました。 大学生活では今まで自分が経験したことのないことがたくさん待っています。授業にサークル、一人暮らしにアルバイト、自分の思い描くことは自身の行動次第でいくらでも楽しくやり遂げることができます。皆さんはどんな理想の大学生活を思い浮かべますか?知識情報・図書館学類にはその理想を実現する素晴らしい環境があります。皆さんも是非この学類で一緒に学び、遊び、成長していきましょう!17図書館情報メディア系 准教授 図書館情報大学卒業、筑波大学大学院修了、博士(情報学)高久 雅生 TAKAKU Masao 昔々、読書少年だった私は、親にやめろといわれても、授業中に教師に叱られながらも、本ばかり読んでいました。大学に入る頃は図書館の司書にでもなろうかと、ありがちな志望動機で大学に入学しました。しかし、大学に入学して初めて触ったコンピュータやプログラミングやWebの分野とその発展は、図書館の勉強よりもはるかに面白く感じ、気づいてみれば、情報科学の研究の道に入りこんでいました。 大学の重要な役割は学び方を学ぶ場。学生としてすごした筑波の地に、実務の場を経て、また教員として戻ってきて、ますます強く思うようになりました。大学で学んだことはそれだけではほとんど役に立ちませんし、モノによっては10年と経たずに役立たずになっていることさえあります。だからこそ、長く学び続けるための手がかりと方法論を実践する必要があります。とりわけ、本学類が求める人材は、知識と情報の専門職であり、自身のみならず、他人の学びをも支援することが必要です。 広い分野に対する好奇心を大事にしながらも、興味のおもむくままに夢中になれるナニかがあれば、それが一番と思います。知識情報・図書館学類4年小板橋 優 KOITABASHI Yu知識情報・図書館学類4年榎本 翔 ENOMOTO Sho このパンフレットを読んで、知識情報・図書館学類がどのような学類かイメージできましたか。私は受験生の時にこれを読んで「何か色々やる」という漠然としたイメージを持ちました。私と同じイメージを持った方は、まず本学類のWebサイトにアクセスして、シラバスと卒業論文の抄録集を読んでみましょう。本学類で何をやっているのか理解を深められるはずです。 シラバスは、どのような講義をするかという情報をまとめた講義要綱です。シラバスに目を通してみて面白そうな講義があれば、キーワードを検索サイトで調べたり、参考書を書店や図書館に行って見てみましょう。また、4年生が1年かけて研究するのが卒業研究です。卒業研究の内容を要約した抄録を読むことで、本学類の学生が何を学び、研究するのかが分かります。気になった卒業論文を書いた学生の指導教員について、どんな研究をしているのか、このパンフレットを見たり、思い切って直接伺うのも良いでしょう。 今日、数多くの生徒が大学に進学する時代であり、「親に言われて」「なんとなく」大学進学する学生が増えています。この学類は情報や図書館といった学際的な分野にあるため「イメージと違った」「何をしたいのか分からなくなった」というように迷子になる時もあれば、思いがけない発見や新たな知見を得られる時もあります。大学では、時には困難や挫折を伴う自主性が求められますが、何がしたくて進学するのかという目的意識は非常に重要です。皆さんが悔いのない選択をした上で、本学類に入学されるよう期待しています。カット 保木本 智佳(図書館情報専門学群卒)
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