筑波大学2016年スクールガイド
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知識情報・図書館学類と聞いて、みなさんにはどのようなイメージが浮かびますか?おそらくほとんどの方は「図書館」という言葉通り、図書館について勉強できるところだと思われるのではないでしょうか。 しかし、実際に入学してみると、この学類はけっして図書館だけにはとどまらず、「法律や経営学、データベースの成り立ち、多数の言語によるプログラミング」といった、実に多くのことを学ぶ学類であることが分かります。この幅広い授業内容を少しずつ理解していくことで、将来自分のやりたいことが見えてきて、将来のために必要となるスキルを身につけることができます。また、文系理系を問わないこの学類には型にはまらない多種多様の人に出会えます。私の学年ではそれぞれの得意分野を活かして、レポートの情報交換をしたりと、忙しいながらもなんとか課題やテストを乗り切りました。 辛いことが終わったら、美味しいものを食べに行ったり、サークルに打ち込んだり、つくばの広大なキャンパス内を自由気ままに散歩したりと、それぞれの大学生活を楽しんでいます。つくばには美味しい料理店やパン屋がたくさんあります。本を一冊もってパン屋に向かって、そこでゆったりと過ごすといった優雅な休日などもできちゃいます。 大学生活では今まで自分が経験したことのないことがたくさん待っています。授業にサークル、一人暮らしにアルバイト、自分の思い描くことは自身の行動次第でいくらでも楽しくやり遂げることができます。みなさんはどんな理想の大学生活を思い浮かべますか ? 知識情報・図書館学類には素晴らしい環境があります。みなさんもぜひこの学類で一緒に学び、遊び、成長していきましょう !21図書館情報メディア系 准教授 図書館情報大学卒業、筑波大学大学院修了、博士(情報学)高久 雅生 TAKAKU Masao 昔々、読書少年だった私は、親にやめろといわれても、授業中に教師に叱られながらも、本ばかり読んでいました。大学に入る頃は図書館の司書にでもなろうかと、ありがちな志望動機で大学に入学しました。しかし、大学に入学して初めて触ったコンピュータやプログラミングやWebの分野とその発展は、図書館の勉強よりもはるかに面白く感じ、気づいてみれば、情報科学の研究の道に入りこんでいました。 大学の重要な役割は学び方を学ぶ場。学生としてすごした筑波の地に、実務の場を経て、また教員として戻ってきて、ますます強く思うようになりました。大学で学んだことはそれだけではほとんど役に立ちませんし、モノによっては10年と経たずに役立たずになっていることさえあります。だからこそ、長く学び続けるための手がかりと方法論を実践する必要があります。とりわけ、本学類が求める人材は、知識と情報の専門職であり、自身のみならず、他人の学びをも支援することが必要です。 広い分野に対する好奇心を大事にしながらも、興味のおもむくままに夢中になれるナニかがあれば、それが一番と思います。知識情報・図書館学類3年小板橋 優 KOITABASHI Yu知識情報・図書館学類2年村田 龍太郎 MURATA Ryutaro その昔、私はここ、知識情報・図書館学類が図書館について学ぶ上では日本一だと信じ、司書志望で入学したのでした。しかし、ふと気づくと私は哲学や法制度を学んでいて、さらには統計やプログラミングにも取り組んでいる生活を送っていました。ここで、「学ぶ」のページに戻ってこの学類の卒業研究では何が行われているかをみてみてください。さまざまな分野の研究が行われていることが分かると思います。そうなのです、この学類は本当に文理融合なのです。 みなさんはもしこの学類に入ったとしたら、やろうと思えばなんでもできるこの環境で何を学ぶのでしょうか。時間割が自分で決められ、学びが授業だけでは完結しないという大学生活においては、自分から学びに行くことがとても大切です。この学類は幅広く学べるがゆえに、これを学びたいと思うものにみなさんを惹きつけ、出会うきっかけを与えてくれると思います。ちなみに私は入学してから教育にも興味が出て、教員免許の取得もめざしています。 こういう学びの幅広さのもとに文系・理系両方から人が集まるからか、この学類ではいろいろな人がいて、しかもその多様さを受け入れようとする雰囲気があるように感じています。穏やかな人がいて自分の居場所を作ってくれたり、学びがとても好きな人がいて一緒に一晩語り合ったり……。私も入学当初は不安でしたが、充実した人間関係をしっかりと築けることを実感しました。 私はほかのどこでもない、知識情報・図書館学類に来て本当によかったと思います。ぜひともこの学類で一緒に学びましょう。カット 保木本 智佳(図書館情報専門学群卒)
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