筑波大学2015年スクールガイド
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私がこの学類を選んだ理由は、司書になりたかったからです。私がこの学類のことを知ったのは、小学生のときです。当時は前身の図書館情報大学でした。母親に「本読むのもパソコンいじるのも好きなら、司書になればいいじゃない」とすすめられ、それからずっと司書になりたいと思っていました。 高校時代の私は、理数教科に悩まされる典型的な文系の学生で、併願した学部は、法学部、文学部の史学科などでした。正直、「情報学群」のなかにあるこの学類に入って、本当に大丈夫だろうかという気持ちもありました。もしかすると、この文章を見ているみなさんのなかにもこんな不安を抱いている方がいるかもしれません。 そんな方に、自信をもって言いたい。大丈夫です。 それなりに覚悟はしておいた方が良いのかもしれないですが、過度に構える必要はありません。なぜなら、この学類には高校時代に典型的文系学生だった私のような人もいれば、理系分野の方が得意な人もたくさんいるからです。苦手な分野をお互いに教えあえば、きっと乗り越えることができます。それに、KLC(春日ラーニングコモンズ)には、さまざまな質問に答えてくれる心強い先輩がいます。あなたが悩んでいるようなことを解決してくれるような環境がこの学類には揃っているのです。 別の大学を選んでいたら、苦手な分野の授業を受ける機会はなく、その分野からの視点を知ることはできなかったでしょう。それに、この学類に来て出会った、別々の興味関心をもった友人たちのユニークな考え方にも触れることもできなかったと思います。苦手な分野の勉強は確かに辛いですが、その分得られたものもたくさんあります。私は、この学類を選んで本当によかったです。21図書館情報メディア系 准教授 図書館情報大学卒業、筑波大学大学院修了、博士(情報学)高久 雅生 TAKAKU Masao 昔々、読書少年だった私は、親にやめろといわれても、授業中に教師に叱られながらも、本ばかり読んでいました。大学に入る頃は図書館の司書にでもなろうかと、ありがちな志望動機で大学に入学しました。しかし、大学に入学して初めて触ったコンピュータやプログラミングやWebの分野とその発展は、図書館の勉強よりもはるかに面白く感じ、気づいてみれば、情報科学の研究の道に入りこんでいました。 大学の重要な役割は学び方を学ぶ場。学生としてすごした筑波の地に、実務の場を経て、また教員として戻ってきて、ますます強く思うようになりました。大学で学んだことはそれだけではほとんど役に立ちませんし、モノによっては10年と経たずに役立たずになっていることさえあります。だからこそ、長く学び続けるための手がかりと方法論を実践する必要があります。とりわけ、本学類が求める人材は、知識と情報の専門職であり、自身のみならず、他人の学びをも支援することが必要です。 広い分野に対する好奇心を大事にしながらも、興味のおもむくままに夢中になれるナニかがあれば、それが一番と思います。 知識情報・図書館学類と聞いて、みなさんにはどのようなイメージが浮かびますか?おそらくほとんどの方は「図書館」という言葉通り、図書館について勉強できるところだと思われるのではないでしょうか。 しかし、実際に入学してみると、この学類はけっして図書館だけにはとどまらず、「法律や経営学、データベースの成り立ち、多数の言語によるプログラミング」といった、実に多くのことを学ぶ学類であることが分かります。この幅広い授業内容を少しずつ理解していくことで、将来自分のやりたいことが見えてきて、将来のために必要となるスキルを身につけることができます。また、文系理系を問わないこの学類には型にはまらない多種多様の人に出会えます。私の学年ではそれぞれの得意分野を活かして、レポートの情報交換をしたりと、忙しいながらもなんとか課題やテストを乗り切りました。 辛いことが終わったら、美味しいものを食べに行ったり、サークルに打ち込んだり、つくばの広大なキャンパス内を自由気ままに散歩したりと、それぞれの大学生活を楽しんでいます。つくばには美味しい料理店やパン屋がたくさんあります。本を一冊もってパン屋に向かって、そこでゆったりと過ごすといった優雅な休日などもできちゃいます。 大学生活では今まで自分が経験したことのないことがたくさん待っています。授業にサークル、一人暮らしにアルバイト、自分の思い描くことは自身の行動次第でいくらでも楽しくやり遂げることができます。みなさんはどんな理想の大学生活を思い浮かべますか ? 知識情報・図書館学類には素晴らしい環境があります。みなさんもぜひこの学類で一緒に学び、遊び、成長していきましょう !知識情報・図書館学類2年小板橋 優 KOITABASHI Yu知識情報・図書館学類3年北藤 李津子 KITAFUJI Ritsukoカット 保木本 智佳(図書館情報専門学群卒)
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