小野 永貴

2018年度 卒業研究指導方針(綿抜豊昭)

2023年度 卒業研究指導方針

氏 名:小野 永貴 (おの はるき)
所 属:情報資源経営主専攻
研究室:7D114

指導可能な研究領域

本研究室では、人々が学習時に用いるメディア、およびそれらの学習メディアの利用基盤となる情報環境について、研究しています。
  • 人々は学習するとき、本や論文など、何らかのメディアを利用しながら学びます。特に中高生の場合、教科書や副読本などの一般市場に流通しない書物や、先生が黒板に書いた板書なども、学習時に触れるメディアとなります。今日では、デジタル教材や授業の録画映像といった電子媒体も、もちろん含まれるでしょう。
  • このように多様化する学習メディアを、学習者はどのように利用するのでしょうか。そして、人々が円滑に学習メディアを利用できるようにし、学習効果を高めるためには、どのような情報環境があると良いのでしょうか。
  • このようなテーマを様々な手法で追究するのが、本研究室の目標です。
研究領域を表すキーワードとして、例えば以下のようなものがあげられます。
学校図書館 書架・本棚のブラウジング 資料探索能力
探究学習支援 情報リテラシー教育 情報教育・情報科教育

特に今年度は、以下の研究プロジェクトに携わっており、予算や機材の都合上、これらの関連テーマに関心をもつ方を重点的に募集します。
  1. 360度画像による“バーチャル図書館”は、どのような利用効果や教育的意義があるか?
  2. 中高生の遠隔学習のために、“板書”を効果的に録画・配信するには?
上記以外の持ち込みテーマであっても、前述の領域に合致すれば指導可能な場合があります。ただし、機材や研究環境の整備が十分でない場合があり、学生さん自身の準備や勉強の負担が高くなる可能性がありますので、事前相談が必要です。

研究手法としては、文献調査・インタビュー調査・質問紙調査など、社会科学的な手法を中心としつつ、システム・インタフェースのユーザー評価なども含め、達成したい研究目的に応じて適切な手法を選択します。

研究指導・ゼミの概要

・テーマの決め方:
配属決定後、複数回のゼミを通して学生と教員で議論を繰り返し、テーマを決定します。
初期のゼミでは、関連する研究分野全体の基本文献を購読しつつ、様々な調査手法について広く学習を行って頂く予定です。これらのプロセスを経て、複数のテーマ案から自身の関心と適性を見極め、一つのテーマに絞り込みます。

・ゼミの頻度や指導の方法:
毎週ゼミを行い、進捗報告を求めます。また、自身が報告するだけでなく、他の学生の報告に対して質問や助言をするなど、積極的に議論へ参画する姿勢を持つことが望まれます。
全員で相互に研究を高めあう場がゼミです。1週間の間に少しでも研究が進んでいなければ、限られた時間で有益なゼミを行うことはできません。必ず各自で研究を進める努力をし、進捗報告を文章として記し、レジュメ資料をゼミに持参することが必要です。
夏休みなどの長期休暇中は、長めのゼミを不定期実施に実施します。学外での宿泊を伴うゼミ合宿は行いません。

研究をすすめる上で望ましい条件

  • 前述の領域について、『研究したい』(何かを明らかにしたい/何かを改善・解決したい)と思う熱意があることが大切です。
  • 多数の文献を収集し、素早く読み込む習慣が望まれます。この分野は電子化されていない資料も多いため、多数のアナログ資料を手作業で処理する根気が必要な場合もあります。
  • 教職課程や司書教諭科目を履修しているなど、教育に関する基礎知識を有していれば、円滑にスタートしやすいと予測されます。(必須ではありません。)
  • 研究スキルとして、調査法や統計、プログラミングに関する科目を履修済み(もしくは履修予定)であれば、理想的です。
    (大きなシステムの構築能力までは必要ありませんが、データ分析のためのプログラム開発や、撮影機器・専用機材の操作・データ処理等を行う場面は生じることがあります。)

受け入れの条件

面談をすること。(今年度はオンライン/対面のどちらでも可能。)
面談の予約は、次のメールアドレスに、下記の内容を書いて送信すること。
milkya@slis.tsukuba.ac.jp
件名: 研究室配属面談予約(学籍番号・氏名)
本文: (1)面談可能な日程候補(複数) (2)対面/オンラインの希望
※面談日の候補:10/17(月)~11/2(水)の平日
※面談予約メール受付期間:10/3(月)~10/26(水)

面談日の前日までに、志望動機もしくは関心をもった研究領域や研究テーマ案を記した文書を、電子メールの添付ファイルとして提出して下さい。必ずしも論文体の文章である必要はなく、漠然とした箇条書きや図解であっても構いません。この文書をもとに、面談時に口頭で説明していただきます。

選考方法

提出文書および面談に基づき以下の観点で選考します。人数超過の場合は大学院進学希望者を優先します。
・本研究室が今年度中心的に携わっている研究プロジェクトとの関連性
・関心をもった研究テーマとご自身のスキルの適合性
・研究領域に対する前提知識の状況やディスカッションの親和性
(※状況により、早めに内定を出す可能性があります。)

その他

・2023年度は、鈴木佳苗研究室との合同ゼミも開催予定です。
・本研究室は、2022年度に第1期生を迎えた新しい研究室であるため、本大学における過去の先輩方の実績はありません。新しい研究室の活性化に、前向きに関わって下さる皆様を歓迎します。

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