村井 麻衣子

卒業研究指導方針(村井麻衣子)

2023年度 卒業研究指導方針

氏 名:村井 麻衣子
所 属:情報資源経営主専攻
研究室:7D506号室

指導可能な研究領域

・知的財産法(著作権法を中心に、特許法、商標法、不正競争防止法など)に関する法的問題にかかわる領域を扱います。
・知的財産に関する話題やニュースに接することも多いかと思いますが、法的な側面においての研究を行うにあたっては、単に知的財産や著作権に関わるトピックを取り上げるのではなく、法律的なアプローチから検討できるような問題設定を行う必要があることに留意してください。
・研究手法としては、判決や論文等の文献に基づいて、条文等の解釈論、あるいは立法論を論じることが中心となります。

研究指導の概要

・原則として、学期中週1回ゼミを行います。ゼミでは、各自の研究成果を報告してもらい、報告内容について議論を行います。ゼミには必ず出席してください。
・テーマの設定は、①知的財産法に関する判例・裁判例を検討する、あるいは②理論的な論点を検討する、という形が中心になります。関連書籍・雑誌論文等を参考にして、自分の興味のあるテーマをみつけてください。

<研究テーマを探すヒント>
・ゼミで基本的なテキストとしている、田村善之『知的財産法』(有斐閣)、田村善之『著作権法概説』(有斐閣)などを参照してみてください
・図書館で、著作権法・知的財産法に関する書籍を探して参照してみてください
・法律関係の雑誌(著作権法に関する学術雑誌として、例えば「コピライト」)などを参照してみてください
・気になるキーワードから、文献などを検索してみてください
   筑波大学図書館ウェブサイトから利用できるデータベース:
  <法律分野> Westlaw Japan、D1-Law.com など
・筑波大学附属図書館の電子ブックでは『著作権判例百選 第6版』、『著作権判例百選 第5版』が利用可能です。興味のある事例がないか探してみてください。

著作権判例百選 第6版<http://ezproxy.tulips.tsukuba.ac.jp/login?url=https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000089364
著作権判例百選 第5版 <http://ezproxy.tulips.tsukuba.ac.jp/login?url=https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000052664>

*学外から利用する際は統一認証のID/PWの入力が求められます *出版社からの規制により、印刷/保存ができず、オンラインでの閲覧のみの利用となります *同時利用アカウントは1です。利用後は速やかにログアウトしてください。

<参考:これまでのゼミ生のテーマ>
・公貸権、同人誌における著作権侵害、電車男(電子掲示板の著作物)、P2Pファイル交換ソフト
・国語教材事件、サムネイル表示による著作権侵害、のまねこ事件
・図書館における複写サービス、番組録画サービス、応用美術
・著作権の保護期間、インクカートリッジのリサイクルと特許権、動画サイトの著作権侵害(米国法)、  物のパブリシティ
・パロディ、クリエイティブ・コモンズ、ゲームソフトと同一性保持権、私的複製(3ステップテスト)、視覚障害者と著作権
・Winny事件
・マジコン規制(不正競争防止法、著作権法)、まねきTV・ロクラクⅡ最高裁判決
・私的複製(技術的保護手段、私的録音録画補償金制度)
・図書館における複製と私的複製、釣りゲー事件
・自炊代行訴訟、拡大集中許諾制度、ハイスコアガール事件、キャラクターの著作権
・TRIPP TRAPP事件(応用美術)、日本版フェア・ユース、同一性保持権の濫用
・自炊代行訴訟控訴審判決、ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。事件(小説のドラマ化と契約)
・印刷用書体(タイプフェイス)の法的保護に関する研究、音楽著作権管理団体について -JASRACを中心に-、二次創作としての同人誌に関する著作権侵害の判断基準、JASRAC音楽教室問題
・音楽の著作物の類似性判断、著作権判例百選事件(編集著作物の著作者の認定)、応用美術(TRIPP TRAPP事件知財高裁判決以降の裁判例に着目して)
・音楽教室問題の検討-利用主体と公衆の判断について-
・リツイート事件、著作権の保護期間
・入手困難資料へのアクセスの容易化 -令和3年著作権法改正を踏まえて-

研究をすすめる上で望ましい条件

・知的財産概論、知的財産権論A、情報社会と法制度、情報法などの法律関係科目について履修しており、知的財産法に関する基礎知識や、法律分野の研究を行うために必要な基礎知識を習得していることが望ましいです。
・特に、知的財産権論Aでは、法律文献の調べ方、判決の読み方など、法学の研究を行う上で必要な知識を実践的に指導しますので、知的財産法の研究を希望する場合はぜひ履修してください。
・文献研究を行うにあたって、読解力・理解力・文章表現力等が必要とされます。

受け入れの必須条件

・訪問期間中に面談すること
・面談の際、希望するテーマ等をまとめた文書(400字以上)や文献検索結果などを提出すること
・面談等を通じて、テーマや研究方法が指導可能であるとの承認を得ること

選考方法

 面談(オンライン)のうえ、テーマの内容、面談結果等を総合的に考慮して選考を行います。

<面談の申し込み方法>
 面談を希望される方は、事前にメールで連絡してください。
 なお、面談の後に、テーマの見直しや文献の再調査をしてもらうことなどがありますので、なるべく早い時期に連絡をとるようにしてください。

 メールには、以下の事項を記載してください
(1) 希望する卒業研究のテーマ(動機、関心、内容など)
 ・参照文献、参照ウェブサイトを明記すること
 ・400字以上 (参照文献及び(2)以下の項目の記述は、文字数に含みません)
 ・複数の候補テーマがあってもかまいません
 ・メール本文に記載しても、添付ファイルでもかまいません
(2) 都合のつかない日時
(3) 氏名、学籍番号、連絡先メールアドレス、自己紹介
(4) 単位取得済み/履修中の法律系科目名

※ 面談前に、Westlaw Japan、D1-Law.comなどのデータベースを利用して、希望するテーマに関する文献・判決等を調査してみてください。
  その検索結果や入手した文献を面談の際に持参してください。

その他

 今年度の面談は、原則としてオンラインで行います(Zoomを利用予定)。ゼミも当面の間オンラインでの実施を予定しています。

ページ先頭へ戻る