関 洋平
2023年度 卒業研究指導方針
氏 名:関 洋平
所 属:知識情報システム主専攻
研究室:7D213号室
指導可能な研究領域
人間の言語理解の過程を明らかにしつつ,
人と人あるいはコミュニティとをつなぐコミュニケーションの支援や,
ソーシャルメディア上に現れる実生活において必要となる情報へのアクセス支援
人と人あるいはコミュニティとをつなぐコミュニケーションの支援や,
ソーシャルメディア上に現れる実生活において必要となる情報へのアクセス支援
について研究を進めています。
以下の研究テーマに興味のある学生を募集しています。
- 科学研究費補助金基盤B(令和元年度-令和4年度:1300万円)
「ソーシャルメディアにおける市民意見を活用した都市サービスの評価の自動生成」(19H04420) - 科学研究費挑戦的研究(萌芽)(令和4年度-令和5年度:490万円)
「市民と自治体の政策課題に対する意識のギャップを可視化するための評価指標の開発」(22K19822) - 共同研究:国立情報学研究所
「レセプトデータとソーシャルキャピタルの都市別分析に基づく適切な感染症 対策の背景の発見」(22S0103)
当研究室の中心テーマは以下の3つです。
- 「スマートソーシャルシティ」「ソーシャル情報アクセス」
「ソーシャルコミュニケーション支援」
研究分野は,以下の2つを対象とします。
- 情報アクセス
雑多な大量の情報から,必要な情報にアクセスする技術(検索・集約・推薦・抽出)の開発。 - 自然言語処理
テキストに現れる言語情報を計算機上で処理し,人間の言語理解を反映した応用を実現。
過去の研究テーマの例を,以下に示します。
- 複数の属性の関連性に着目した市民意見の抽出
(言語処理学会論文誌 採択,令和2年度 情報学群長表彰,
WebDB 夏のワークショップ 2022 学生奨励賞,
第16回 Web インテリジェンスとインタラクション研究会 優秀研究賞) - 市民と市議会議員の政治課題に対する立場のギャップの可視化
(国際会議 ICADL 2022 採録) - 単語と文字の埋め込みの結合を利用したネットスラングの抽出
(国際会議 IALP 2022,ICADL 2021 採録) - 質問エンコーダを用いた時間関係の分類
(国際ジャーナルIJDL 採録, ICADL 2020 Best Paper Award Runner-up) - 地域特有の単語埋め込み表現を用いたイベント参加地域の推定
(令和元年度 情報学群長表彰) - 市民のツイートを行政課題ごとに分類するための関連語の抽出
(平成29年度 総代・情報学群長表彰) - 市民のツイートを用いた分散表現に基づく地名に対する市民の関心の傾向の可視化
(日本知能情報ファジィ学会誌 採録,平成29年度 情報学群長表彰) - ライフイベントに依存したトピック推移の分析(情報処理学会論文誌 TOD 採録,
ACM SIGIR 2017 採録,DEIM 2017 学生プレゼンテーション賞,
平成29年度 茗渓会賞,平成29年度 図書館情報メディア研究科長表彰) - 重複する料理レシピの検出(CEA 2017 採録,
Web インテリジェンスとインタラクション研究会第6回ステージ発表 採択,
第14回 Web インテリジェンスとインタラクション研究会 学生奨励賞・学生優秀ポスター発表賞) - 音楽のジャンルと印象を用いた VOCALOID クリエータの検索
(人工知能学会 論文誌採録) - 外国人観光客の相談相手となりうるTwitterユーザの検索
(観光情報学会誌 採録,Web インテリジェンスとインタラクション研究会
第4回ステージ発表 採択,平成27年度 図書館情報メディア研究科長表彰) - 半教師ありトピックモデルに基づくTwitterユーザの生活に関わる地域推定
(情報処理学会 TOD 採録,情報処理学会 IFAT ヤングリサーチャ優秀賞,
情報処理学会 DBS 研究会学生奨励賞,平成25年度 図書館情報メディア研究科長表彰) - 感情推定に基づく顔文字推薦システムの構築
(言語処理学会論文誌 採録,情報処理学会 山下記念研究賞受賞,日本語学論説資料掲載) - Twitterユーザの投稿場所を考慮した属性推定
(ICADL 2016 採録,平成27年度 情報学群長表彰) - 人気レシピの内容的特徴に着目した実用的レシピの判別
(CEA 2014 採録,Best Paper Award) - 閲覧者による印象を考慮したイラスト投稿者の検索(ACM SIGIR 2013 採録)
- 投稿型レシピサイトを 横断した重複レシピの判別
(DEIM 2016 優秀インタラクティブ賞) - 地域ユーザに着目した口コミツイートの収集
(DEIM 2016 学生プレゼンテーション賞) - 投稿パターンを考慮したコミュニケーションスキルの分析
(情報処理学会 第79回全国大会 学生奨励賞) - 宣伝効果を促進するための親しみやすいツイートへの言い換え
(情報処理学会 第78回全国大会 学生奨励賞) - パブリックコメント投稿者を支援するための行政関係文書の分割
(平成26年度 情報学群長表彰) - Twitter特有のコミュニケーション表現の抽出
(平成25年度 情報学群長表彰) - ソーシャル付箋~感性を用いた読者間コミュニケーション支援~
(電子情報通信学会論文誌 採録,平成24年度 情報学群長表彰)
研究指導の概要
- 自分の興味を見つける努力をしてください。
- 研究の進め方に重点をおいて指導します。
- 教員と学生で一緒に研究を進めていきます。
研究テーマは,学生の興味と,教員側の専門との関係を相談しながら決定します。 - 独創的にやりたいテーマがある場合には,私を納得させてください。
- 企業や自治体との研究交流を積極的に進めています。
(日本システム技術株式会社,ヤフー,楽天,きざしカンパニー,NTT,富士ゼロックス,楽天,横浜市,つくば市,水戸市等)
受け入れの必須条件
- 面談をして決定しますので,面談を受けてください。
面談の期間は10月17日(月)~となります。 - オープンラボ(学生による研究室配属相談)へも是非ご参加ください。
日時: 10/19(水)14:00-16:30
場所: 7D-140 (研究棟1階一番奥) - 面談の予約は10月3日(月)から受け付けます。
連絡先:yohei [at] slis.tsukuba.ac.jp - 「自然言語解析基礎」,「情報検索システム」の履修を推奨します。
(高専出身で履修できない場合を除く) - 周囲の人間に対する思いやりを持てる方。
- 自主性をもって研究を進めたい方。
研究をすすめる上で望ましい条件
- 周りの人と仲良くして,研究室の雰囲気を盛り上げられる。
楽天家で,チャレンジ精神があると良いです。 - 他者の真摯なアドバイスや先人の考え方を,誠実に受け入れて行動する。
- 研究の経験を通じて,実社会で生活するために必要な何かを得る意欲がある。
- 英語の文献を読む意欲,きれいなコードを書く意欲がある。
- 電子メールの返信を確実に行う習慣がある。
選考方法
- 面談(および研究計画書)により決定します。
1年間(大学院進学希望の方は3年間)でやりたいことについて質問します。
面談の予約をした人には,研究計画書のフォームを送ります。 - 何も考えていないのは望ましく有りませんが,必要以上に具体化する必要はありません。
- 上記の受け入れの必須条件,望ましい条件等に関連した質問も行ないます。
その他
- 配属希望の方は,事前にメールで予約してください。
面談の予約は10/3から可能です。連絡先は yohei [at] slis.tsukuba.ac.jp です。 - 研究室のWeb サイトは, https://cu.slis.tsukuba.ac.jp です。