後藤 嘉宏

卒業研究指導方針(後藤嘉宏)

2022年度 卒業研究指導方針

氏 名:後藤 嘉宏
所 属:知識科学主専攻
研究室:7D513号室

指導可能な研究領域

MILK研究室紹介特集号(2015年度及び2016年度)参照。
・社会学、マス・メディア論(マスコミ論)、社会情報学、出版論、遊び論、社会思想史、あるいは狭義の図書館学を周縁部分から捉えたテーマ。
・具体的には私のいずれかの著述や過去の学群・大学院ゼミ生と領域的に重なるものは可能です。論文著書はhttp://www.trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000002503
 を参照ください。
 http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~ygoto/houmonshayou.htmに可能なら過去のゼミ生の卒研へのリンクを貼っておく予定です(相当古いものはいまも載っている)。
・いずれにせよ方法論としては社会学的な方法論(社会学のものの見方・視点。端的には「人びとの行為の意味理解」を目指す)を求めます。
・実際の方法としては以下のいずれかひとつで行うか、2~3を組み合わせます。
・通常のインタビューを含めた質的調査、量的社会調査、内容分析(学術用語としてのcontent analysis)、データシートの作成、文献の定性的な分析(文学・思想研究の通常の方法)等。ただし最近、量的社会調査の学生はあまり受け入れていません。

・2013年度4年生3名の卒業研究タイトル
(1)図書館と同機能を持つ場の選択-読書機能に焦点を当てて
(2)「白雪姫」の児童書におけるストーリー展開の比較-ディズニーアニメ等の影響に着目して-
(3)Twitter上におけるメディア知識人の大衆への政治的影響-知識人の出身メディア別の比較-
・2014年度4年生卒業研究タイトルから
(1)「ブックリスト」掲載絵本選択基準の考察 : 作成者に対するインタビュー調査から
(2)女性雑誌における観光地としての韓国のイメージ形成
・2015年度生卒研タイトル
(1)『千と千尋の神隠し』を題材にしたキャラクターの受容の仕方の違い-外国人と日本人へのインタビュー調査に基づいた比較-
(2)留学生の異文化適応について-他者から見た母国・セルフイメージに着目して- 
(3)コミック系アダルト同人誌の購入方法の選択とその意識についての調査と考察 
(4)地域の新ブランド事業の展開-宇都宮市「ジャズ」「カクテル」に着目して-
・2016年度タイトル
(1)アダルトコンテンツに求める禁忌性と子ども時代の抑制体験の関連 ―G・バタイユ『エロティシズム』に基づいて―
(2)BL書籍を読みつづける理由 ―読者の自己意識と物語における読者の視点―
(3)意識の側面からみた「スクールカースト」の生成過程への考察 ―現在の調査協力者の視点で教室を振り返って―
(4)大学生の撮影行為について-撮影者と被写体の関係を軸として-
・2017年度タイトル
(1)宗教勧誘への感情の由来 -戸別訪問に焦点をあてて-
(2)消費行動にみられる遊び-カイヨワの遊び概念とバタイユの消尽概念を用いて-
(3)ラーメン二郎の流行とその定着についての考察
・2018年タイトルから
(1)BL系同人作家のメディアに対する期待度の違い-同人誌即売会で本を出版する理由
(2)ウルトラマンを見る大人たち-ウルトラマンへのタブーとファンである理由
・2019年タイトル
(1)視聴者のバーチャルYouTuberの捉え方について:演技とフィクションに着目して
(2)日中におけるBL作品が好きな腐女子:同性愛に対する寛容度の調査・比較
(3)日本におけるフォークソングの受容史
(4)LGB当事者の将来への不安に関する調査
・2020年度タイトル
(1)非常時における若者の意思決定と行動に関する研究
(2)昭和を愛する平成生まれの特徴に関する研究
(3)学園祭実行委員会に関わる学生の動機の研究
(4)MCバトルに魅力を感じる理由

研究指導の概要

(1)指導の実際
・週1回ゼミを行います。ゼミは各自のテーマについて話して貰った後、それについての相互討論を行います。夏休み・春休み等は例年は、定時ゼミは開きません(ただし今年度は発表希望者がいる週は水曜午後にZoom開催した)。とはいえ大学院入試、中間発表直前の指導は行います。帰省中のゼミ生にはスカイプも活用します。酒好きですが、合宿、飲み会は原則なしです。
・大学院のゼミと合同で行います(もっとも来年度、院生がいない可能性も)。
(2)公開性
・本研究室では、研究の公開性をゼミ生に求めています。調査対象者との関係等から全てを公開するかどうかはケースバイケースになりますが、卒業時に、原則として、論文の全文ウェブ公開等を認める方のみ受け入れます。
(3)目標
・研究ってこんなに楽しいんだ、大学院に進めば(進んで)良かった、と卒業する際には全員が思える、研究の楽しさが充分に伝わるような指導を心がけます。厳しいところもあるでしょうが。

研究をすすめる上で望ましい条件

・場合によって長時間の議論と先輩たちからの批判に耐えうる体力があること。ただしゼミ時間の短縮化に向けては、日々努力しております。過去のMILK研究室紹介特集号をご参照ください(「その他」の項にurl掲示)。
・単位の取り残しの少ない方が、ゼミ日程を組みやすいので有り難いです(成績の中身は不問。また単位不足を埋め合わせる何かをアピールできれば結構です。なお、3編生についてこれは不問です)。

受け入れの必須条件

・1回~数回の面談によって指導可能であるとの承認を後藤から得ること。
・3編生、教職履修その他特別の事情のない限り、質的調査法、量的調査法、多変量解析(場合によって統計学でも是)の少なくとも1科目(なるべく3科目)を履修済みあるいは履修中であるであること(成績は問わない)。ただし事情については面談で考慮します。調査と無関係なテーマにする場合、この条件は不問です。

選考方法

・選考は個人面談(原則、1回30分)の内容によります。最初の訪問時、面談を行い相互討論し、研究上の問題点等を詳細、指摘させて頂きます。必要に応じそれを各自修正し、再面談、再々面談等をして頂きます。
・討論力を見たいので、最初の面談時には、レジメ等、書いたものを用意する必要はありません。ただしアイデアは多少自分の頭の中ででも練ってきた方が良いでしょう。面談時の私との討論は必要に応じて、その場でメモしてください。
・内定解禁時以降、若干名ずつ内定を出します。
・テーマの面白さと討論力で評価します。
クラ代(クラ代、全代会は特に歓迎)T-ACT、サークル等で、他の学生さんに対して指導的な役割を果たした方、大学院博士後期課程を経て大学教員を目指す方(他大学への院進も大歓迎)等、学業成績以外の「伸びしろ」が大きい方を強く歓迎します。
・面談は原則Zoomで行います。アドレス等はメールでアポイントメントをとる際にお教えします。Zoomよりも面談可能時間帯は少なくなりますが、対面の方が話しやすいという方には対面も選択肢として考えます。

その他

・面談の予約の方法、面談可能時間帯については、期間が近づいたらhttp://www.slis.tsukuba.ac.jp/~goto.yoshihiro.fm/2015schedule.htm に示します。このアドにパスワードがついていたらまずメールしてください。
・ygotoあっとまーくslis.tsukuba.ac.jpに希望時間帯を記し、アポをとってください。
・上記にも書きましたように、過去のMILK研究室紹介号にゼミ紹介の文章を書きました(最近は多忙で締め切り過ぎてしまって載せてません)。
http://klis.tsukuba.ac.jp/klis_milk/labo2015.pdf 及び http://klis.tsukuba.ac.jp/klis_milk/labo2016.pdf
、それぞれの2ページ目です。
面白いテーマをもった学生さんたちとの面談を心待ちにしております。

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