平成24年度 卒業研究指導方針

氏 名 村井 麻衣子
所 属 知識  情報経営・図書館主専攻  図情 情報メディア社会分野 
研究室 7D506
指導可能な研究領域
・知的財産法(著作権法を中心に、特許法、商標法、不正競争防止法など)に関する法的問題にかかわる領域を扱います。
 最近では知的財産に関する話題やニュースを耳にすることも多いかと思いますが、法的な側面においての研究を行うにあたっては、単に知的財産や著作権に関わるトピックを取り上げるのではなく、法律的なアプローチから検討できるような問題設定を行う必要があることに留意して下さい。

・研究手法としては、判決や論文等の文献に基づいて、条文等の解釈論、あるいは立法論を論じることが中心となります。
研究指導の概要
・原則として、学期中週1回ゼミを行います。ゼミでは、各自の研究成果を報告してもらい、報告内容について議論を行います。ゼミには必ず出席してください。

・テーマは、知的財産法に関するものであれば、判例・裁判例を中心に検討するものでも、あるいは理論的な論点を取り上げる形でもかまいません。
 関連書籍・雑誌論文等を参考にして、自分の興味のあるテーマをみつけてください。

<研究テーマを探すヒント>
・ゼミでテキストとして紹介する
 田村善之『知的財産法』(有斐閣)、田村善之『著作権法概説』(有斐閣) を参照してみて下さい。
・図書館で、著作権法・知的財産法に関する書籍を探してみて下さい。
・法律関係の雑誌(著作権法に関する学術雑誌として、例えば「コピライト」)などを参照してみて下さい。
・気になるキーワードから、文献を検索してみてください。
   例えば、筑波大学図書館ウェブサイトから利用できるデータベースとして:
   <法律分野>Westlaw Japan、D1-Law.com→法律判例文献情報

<参考:これまでのゼミ生のテーマ>
・公貸権、同人誌における著作権侵害、電車男(電子掲示板の著作物)、P2Pファイル交換ソフト
・国語教材事件、サムネイル表示による著作権侵害、のまねこ事件
・図書館における複写サービス、番組録画サービス、応用美術
・著作権の保護期間、インクカートリッジのリサイクルと特許権、動画サイトの著作権侵害(米国法)、  物のパブリシティ
・パロディ、クリエイティブ・コモンズ、ゲームソフトと同一性保持権、私的複製、視覚障害者と著作権
・Winny事件
研究をすすめる上で望ましい条件
・知的財産概論、知的財産権論A・Bなどの法律関係科目について履修しており、知的財産法に関する基礎知識、及び法律分野の研究を行うために基礎知識を習得していることが望ましい。
・文献研究を行うにあたって調査能力・読解力・理解力・表現力等が必要とされます。
受け入れの必須条件 
・訪問期間中に面談すること
・面談の際、希望するテーマ等をまとめた文書(400字以上)を提出すること
・面談等を通じてテーマや研究方法が指導可能であるとの承認を得ること
選考方法
 面談のうえ、テーマの内容、面談結果等を総合的に考慮して選考を行います。

<面談の申し込み方法>
 面談希望者は、事前にメールで連絡して下さい。なお、テーマの見直しや調査が必要となることがありますので、なるべく早い時期に連絡をとるようにしてください。

 メールには、以下の事項を記載して下さい。
(1) 希望する卒業研究のテーマ(動機、関心、内容など)
 ・参照文献、参照ウェブサイトを明記すること
 ・400字以上 (参照文献及び(2)以下の項目の記述は、文字数に含みません。
 ・複数の候補テーマがあってもかまいません
 ・メール本文に記載しても、添付ファイルでもかまいません。
(2) 都合のつかない日時
(3) 氏名、学籍番号、連絡先メールアドレス(携帯アドレス)、簡単な自己紹介
(4) 単位取得済みの法律系科目名

 希望するテーマに関する関連文献・判決等を調査した場合、その検索結果や入手した文献を面談の際に持参してください。
その他