GE6 0601

知識形成論

Knowledge Formation

学期曜時限

2学期 木曜日 3・4時限

教室

7A103

3・4年

2単位

担当教員

武者小路 澄子

オフィスアワーと研究室

木5限 516

授業概要

‘知識’がどのように形成されていくのかについて、これを捉える様々な立場や研究領域ごとの相違を整理しつつ、知識形成の過程やそこに関わる現代的な問題点を概説する。さらに、‘知識を形成していく’というそのこと自体について、批判的な検討を加える。
知識の形成を理解する上では、<個>の知識を対象とするか、<社会>において共有される知識を対象とするかによって視点が異なる。前者については、「わたし」という個の視点における知識形成を、自己についての知識形成、また生後間もない頃からの知識形成や、人間の認識の進化についてふれる。後者については、身近な生活世界における知識形成や、コミュニティ・社会における知識形成を扱う。さらに、近代西洋における‘knowledge’の訳語としての‘知識’の形成を批判的に評価するために、東洋思想やニューサイエンスの中で知識形成がいかにとらえられているかを概説し、知識の形成ということに関し、わたしたちがいかに捉えるべきかを考察する。

学習・教育目標

  1. 「知識」および「知識形成」についての基礎的・概要的知識を習得する
  2. 「知識」および「知識形成」について、異なる研究領域の考え方を秩序立てて理解する
  3. 「知識」および「知識形成」について、批判的に評価できる視点を身につける
  4. 知識形成に関する具体的諸問題を検討することによって、知識の専門家としての論理的思考能力を身につける

授業計画

以下の課題を取り上げる予定である。

  1. 個人の知識の形成
    1. 「わたし」の知識の形成
    2. 子どもの知識形成
    3. 認識の進化論
    4. 自己・他者・コミュニケーション
  2. コミュニティ・社会における知識形成
    1. 日常生活世界の知識形成
    2. グローバル社会における知識形成
  3. <知識形成>比較論
    1. ニューサイエンスの視点と比較して
    2. 東洋思想の視点と比較して
  4. まとめ

成績評価の方法

学期末試験と出席

教材・教科書・参考書等

プリントおよびプリント中で挙げる参考資料

履修要件
前提知識,他科目との関連等

 

授業外の学習内容・方法

授業内容の理解だけでなく、自分で「知識」「知識形成」に関する様々な考え方を批判的に検討し、自分の考えを打ち立ててください。さらに、“自らの知識形成について反省的に捉える”ことを試みてください。

備考
講義のホームページ等

平成21年度開講予定