GE3 1013

知的探究の世界Ⅰ-1

Thematic Studies I-1

学期曜時限

1~3学期・集中 初回に日程調整
4/15(火)5限に7A202集合

教室

未定

2年

1.5単位

担当教員

石井 啓豊

オフィスアワーと研究室

水2限 315

授業概要

テーマ 情報学の基盤:思考の多様性と展開を学ぶ
情報学は新しい領域であり、統一的な体系化された領域として確立しているわけでは必ずしもない。例えば、情報概念も自然、人工物、社会、人間などを対象とした多様な世界で取り上げられており、システムやメディア、コミュニケーション、記号、社会構造、生命等々の多様な領域の諸概念と関連しあっている。本授業では、この情報学に含まれる多様性とそこに含まれる思考のあり方を、情報学の基本的な著作を読むことを通じて学ぶ。

学習・教育目標

この授業の目的は,情報学の基本的な著作を読むことと、多様な立場、領域からの討論を通じて、情報学の思考のあり方を深く理解することである。また、本来の目標ではないが、内容の要約技術、要点の把握方法、討議の方法等についても、スキルを磨くことができる。

授業計画

1.情報学に関する基礎的、入門的著作を全員で読み進める。日本語の著作を中心とすること、読み進む上での多様な展開の可能性を持つことを考慮して、西垣通の「基礎情報学-生命から社会へ」を最初の手がかりとする。
2.次に、そこに現れる様々な視点や概念、問題の中から、各自の関心に応じた世界(例えば、工学的世界や社会的世界、生物学的世界など)を選び、その世界の情報学的視点からの関連書を読む。この過程で、その世界の入門的理解を得るとともに重要な著作リストを作成する。
3.それぞれが自分の世界の重要著作を順次読み進める。
4.1~3において、読書を進めると同時に、毎回その概要を作成し、その内容を授業の中で紹介しあう。この紹介を材料として討議を通じて、情報学についての理解を深めていく。
5.「知的探究の世界Ⅰ」では、1と2を中心に進め、「知的探究の世界Ⅱ」では、3,4を中心に進める。
なお、授業は、隔週に2コマ連続で開講する予定である。

成績評価の方法

毎回のレポートと授業での発言等によって評価する。

教材・教科書・参考書等

最初の教材:西垣通著「基礎情報学-生命から社会へ」NTT出版(2,625円)

履修要件
前提知識,他科目との関連等

定員は3名から5名とする。2名以下の場合は開講しない。人数が定員を超過する場合は、各自の関心領域と問題意識について記した簡単なレポートによって選考する(初回に指示する)。
「知的探究の世界Ⅰ」を受講せずに「知的探究の世界Ⅱ」を受講することはできない。

授業外の学習内容・方法

毎回の授業で報告するために、読書とともに、読み進んだ部分の概要をまとめて提出する。

備考
講義のホームページ等