GE2 1812

テクスト解釈-1

Comprehension of Text -1

学期曜時限

2・3学期 金曜日 3時限

教室

7A202

2年

2単位

担当教員

黒古 一夫

オフィスアワーと研究室

木3限(1・2学期),木5・6限(3学期)
503

授業概要

本授業では、「小説」というテクストを題材に、どのような「読み」=解釈が可能なのか、具体的な作品(よしもとばなな「キッチン」、村上春樹「アフターダーク」、林京子「祭りの場」、大江健三郎「個人的な体験」など)を通して検討し、「読み」=解釈の多様性を考察する。また同時に、その「読み」=解釈の多様性が社会や時代状況との関係によって作り出されるものであることを学ぶ。

学習・教育目標

  1. 学習者は、まず日本の現代文学がどのような状況にあるか、またそれはどのような「よみ」=解釈を可能にしているのかを理解すること。
  2. またそれは、具体的な作品を実際に読み、分析・検討することから実現されることを学ぶ。
  3. 4人の作家(作品)を読むことによって、その多様性を読み取る。

授業計画

・1~4週:現代文学講義(概論:現代文学はどのような状況にあるか)
・5~8週:よしもとばなな「キッチン」を読む
・9~12週:村上春樹「アフターダーク」を読む
・13~16週:林京子「祭りの場」を読む
・17~20週:大江健三郎「個人的な体験」を読む
・21週:試験(ないしは「まとめ」)

成績評価の方法

受講生の人数によって、「試験」か「レポート」かを決める。レポートの場合、授業中の報告を課す場合がある。

教材・教科書・参考書等

教科書(テキスト)として指定はしないが、様々な形で流布しているもの(例えば文庫本)を各自用意する。
また、参考文献としては、黒古の著作(図書館にあり)を読むことが望ましい(強制はしない)

履修要件
前提知識,他科目との関連等

 

授業外の学習内容・方法

何より大事なのは、ただ講義を聴いているのではなく、作品を読むこと。それにできれば、様々な「読み」=解釈が可能であることを、参考文献を読むことによって実践的に知ってほしい。

備考
講義のホームページ等

時間があったら黒古のブログ(http://blog.goo.ne.jp/kuroko503)を読んで欲しい。