GE2 1401

メディア社会学

Media Sociology

学期曜時限

2学期 火曜日 3・4時限

教室

春日講堂

2年

2単位

担当教員

後藤 嘉宏

オフィスアワーと研究室

金2限 513

授業概要

社会学の基礎を学び、それにあわせて情報メディアの比重が大きくなった現代社会を見る目を養おうとする授業科目である。
この授業では、社会現象を捉える際の、社会学的な物の見方(方法論・捉え方)を学ぶ。特に図書館やマスメディア、インターネットを文科系的に研究する際、アンケート調査やインタビュー調査等を行うことが多いと思われる。そういった調査を行う場合の基本的な考え方、背景にあるものの捉え方を学ぶ。
それら社会学的な物の見方の修得を経て、メディア社会といわれる現代社会の根本的な流れを受講生各自が自分なりに捉えることを目指す。

学習・教育目標

社会学的なものの見方を学ぶことによって、論理的かつ柔軟に社会を見る眼を養おうとするものである。また世の中の動きを斜に構えた視線から眺め、なにものにも騙されない批判精神が身につく。特に、受講生の皆さんが今後、現代のコミュニケーションやメディア、さらには図書館やネット社会の状況を分析、理解するための一助となるような方法論(「質的調査法」や「量的調査法」等の個々の研究技法の前提となる知識・ものの考え方)が得られる授業を目指したい。

授業計画

第1週 1.社会学とは?-その学際性と固有性(1)
第2週 1.社会学とは?(2)      第3週 1.社会学とは?(3)
第4週 2.行為の意味理解について    第5週 3.属性的な理解   
第6週 4.性別  第7週 5.年齢   第8週 6.学歴  第9週 7.職業と地位、収入
第10週 8.メディアと現代社会(詳細は下記URLに掲載)

成績評価の方法

 平常点(出席点・質問頻度)と最終レポートないしは最終試験結果を加味する。最終レポートないしは最終試験のいずれにするかは受講生の意向を調査して決める。レポートの評価の観点は、授業内容の適切な要約がなされているか否かと、授業内容への批判の鋭さや適切性、あるいはそれらを補足し発展させる際の説明の独自性等である。これらをあわせて評価する。

教材・教科書・参考書等

教科書は使わず,ひたすら板書と口頭説明をする予定である。後藤は板書魔である。配付資料をhttp://www.slis.tsukuba.ac.jp/~ygoto/class-uploader.htmにアップするので,それらを各自印刷して授業に臨むことを求めるが,それらもあくまでも参考で、授業の基本は板書である。 

履修要件
前提知識,他科目との関連等

特に本科目を受講するに際して、予備知識はいらない。
ただし知識情報・図書館学類の「量的調査法」「質的調査法」「メディア社会文化論」を履修する人にとって、それらの前提となる(あるいは相互に関連する)科目といえる。
また本科目の前提知識ではないが、「メディア社会学」を将来きちんと学ぶためには、「統計」「多変量解析」あるいは上記「量的調査法」などを履修して、統計的手法に精通するか、「質的調査法」を履修して、質的調査を熟知しておくことが望まれる。

授業外の学習内容・方法

 単位の実質化に向けて次のようなことを想定・計画している。
1.授業で説明した専門用語の簡単な説明のための小テスト。これは必ずしもペーパーテストの形式に限らず、出欠表で任意に当てた受講生に、答えさせる方式も想定できる。
2.授業の進捗状況によっては、配付資料の一定部分を事前に受講生に読んでおいてもらい、受講生数名ずつグループを組んで貰って、配付資料の知識を前提にした新たなテーマについて討論させ、その結果を授業時間内に発表させる時間を用意する。
最低限、配付資料等の予習・復習をきちんと行うことで、上記1,2には対応できる。

備考
講義のホームページ等

http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~ygoto/class-uploader.htm に資料をアップする。
ここのページの目的は主に配付資料のアップではあるが、他に、授業に関する連絡に適宜使うこともあるので、授業期間及び試験期間中は注意しておくように。また、ここに昨年度までの学群開設科目「社会学」の過去の配付資料、TAによるノート、板書の画像等がアップされている。