GE2 0801

情報行動論

Information Behavior

学期曜時限

3学期 金曜日 1・2時限

教室

7A205

2年

2単位

担当教員

松林 麻実子

オフィスアワーと研究室

金4・5限 111

授業概要

情報行動とは,コミュニケーションやメディアの利用など,人間が情報と関わる行為全般を指す.すなわち情報行動とは,人間が日常的に行っている様々な行為のうち,特に重要なものの一つである.本講義では,そのような人間の行為がこれまでどのように研究されてきたのか,ということを概観するとともに,自分が日頃行っている情報行動を様々な方向から解釈してみることを目的とする.昨今,様々な文脈で話題になる新規メディア(GoogleやSNSなど)を題材にするなど,出来る限り身近な事例を取り上げながら分析を進めていきたい.

学習・教育目標

本講義は下記のような知識や能力を身につけることを目標とする.
・図書館情報学領域で発展してきた情報行動研究の系譜を知っている 
・自らの行動をモデル化(=構成要素とその関係に分解)してとらえることができる
・論理的に思考することや学術的な文章を書くことができる

授業計画

1. ガイダンス:情報行動とは
2. 情報通信モデルとコミュニケーションモデル
3. 情報行動の契機となる要素/情報行動を表現したモデル
4. 認知的観点からとらえる情報行動
5. 社会的観点からとらえる情報行動
6. 情報行動を様々な視点から解釈してみる
7. 技術決定論的メディア観からみる人間とメディアの関係
8. 社会に埋め込まれたメディア観からみる人間とメディアの関係
9. 人間とメディアの関係を様々な視点から解釈してみる
10. まとめ

成績評価の方法

授業期間中に課す3回程度のレポートによる.レポートの採点基準は,1)学術的な文章を書けているかどうか,2)自分の行動を概念図や専門用語を使って説明することができているかどうか,3)指示した形式にしたがっているかどうか,である.提出期限は厳守するものとし,指定した期限までに提出されなかったレポートが一つでもあった場合,授業を放棄したものとみなす.
出席状況を評価に加味するかどうかは初回の授業において受講生と相談の上決定する.

教材・教科書・参考書等

教科書は特に指定しない.ただし,毎回,次の授業までに読んでおくべき関連文献を指示するので,それを読んだ上で授業に臨んでもらいたい.

履修要件
前提知識,他科目との関連等

 

授業外の学習内容・方法

レポートを1ヶ月に1本程度のペースで課す予定.分量はどれもA4判2~3枚程度のものとする.ただし,第1回レポートの出来や講義における受講生の反応などを見ながら,第2回以降のレポートの内容や分量を変更する可能性もある.

備考
講義のホームページ等

現象学,心理学,認知科学,社会学など多様な領域の考え方を駆使しながら,人間の情報行動について考える講義です.図書館情報学に限らず,様々なバックグラウンドを持った学生を歓迎します.