単位認定ガイド(高専・短大・他大学で修得した単位の認定)

 

1. 単位認定とは

 単位認定は,入学前に履修した単位や他大学で受講した単位を,本学類が教育上有益と認める場合,本学で履修した単位として認める制度です.単位認定によって,入学する前の学習成果を捨てることなく,効率的に本学での学習を進めることが可能となります.特に3年次編入生にとっては,ある程度以上単位認定されることが2年間で卒業するために必要です.1年次から入学した学生にとっても,単位認定を受けることで既修の科目を学び直すことなく,より広く・深く学ぶことが可能となるでしょう.
 単位認定の申請は入学直後の学期にクラス担任と相談しながら行ってください.

2. 認定の方法

 他学の成績証明書に記載された授業科目名,単位数,成績によって認定作業をすすめます.筑波大学で開設している授業科目とおおむね一致した内容であることが認定の前提です.科目名だけからでは一致の有無が判定できない場合は,シラバス等の補足資料の提出を求められる場合がありますので,これらの資料を用意しておいてください.
 筑波大学の授業科目と対応づける際には,1対1だけでなくmnm, nは科目数)の組み合わせが可能です.ただし,実際に修得した以上の単位数を認定することはできないので,他学でm科目の履修によって修得した合計単位数kは,筑波大の対応するn科目の合計単位数l以上でなければなりません(kl).例えば,あなたが他大学でプログラミング実習A/B/Cという各1単位の3科目を履修して計3単位を修得したとして,本学類のプログラミング演習I/IIの2科目に対応づけることはできません.なぜならプログラミング演習I/IIを合わせると4単位となり,実際に修得した単位数を超えてしまうからです.したがって,この場合はプログラミング実習A/Bの2科目2単位をプログラミング演習Iの1科目2単位と対応づけて単位認定することになります.
 第1外国語,第2外国語,体育は,実際の修得単位数と卒業要件の単位数(第1外国語は4.5単位,第2外国語は3単位,体育は2単位)の小さい方を上限として,筑波大学の実際の科目名に対応づけずに,一括して認定します.
 なお,細則の別表1注5の規定により,第1外国語および総合科目に関して単位認定を受けた場合,第1外国語(英語)は4単位(本来は4.5単位),総合科目A及びBは6単位(同7単位)で卒業要件を満たします.後者は,編入生はフレッシュマン・セミナーを免除されることを意味します.ただし卒業には依然として125.5単位以上必要なので,その分1.5単位をいずれかの区分で修得してください.

3. 専門基礎科目の認定

 必修科目のうち知識情報概論,リテラシ実習,知識情報演習I/II/IIIの5科目は本学類の学生が必ず受講する科目と位置づけており,単位認定は行いません.3年次編入生は3年次にこれら5科目を必ず履修してください.これ以外の必修科目である哲学,情報基礎,情報基礎実習,プログラミング演習I/II,情報数学,統計,専門英語I/IIは前項で説明した方法で単位認定を受けることができます.必修科目で認定されなかった科目は,できるだけ3年次のうちに履修してください.

4. 専門科目の認定

 本学類は原則として専門科目の単位認定は行いません.ただし,司書教諭科目5科目についてだけは,「大学において修得すべき司書教諭講習に相当する科目」に相当する他学の修得単位を認定します.

5. 資格科目の認定

 単位認定は卒業要件上の措置であり,教職や司書などの資格取得には本学で実際に受講・単位修得が必要です.したがって資格に必要な科目の認定を受けると,資格取得ができなくなります.他学で受講した科目がその大学等において資格科目に指定されていた場合は,その単位数を資格取得の要件に合算することが可能です.