履修のてびき

 

1. 履修要覧と履修に関する相談窓口

 入学時に配布された「履修要覧」は卒業時まで保管してください.卒業要件や資格取得の条件は,入学年度の履修要覧に記載されたものが適用されます.紛失しても再配布できません.「開設授業科目一覧」と「知識情報・図書館学類シラバス」は毎年4月にその年度用のものが配布されます.科目番号や開講学期・曜時限,担当者等が変わることもあるので,科目一覧やシラバスは必ず当該年度のものを参照してください.
 卒業要件や資格に関する履修方法の相談(特に,規則に関して不明な点)は,学群学務係が窓口です.先輩や同級生の体験談やうわさ話を鵜呑みにせず,わからないことはたとえ小さなことでも学群学務係であなた自身が確認してください.卒業できなかったり,資格が取得できなかったりするのは,あなた自身です.

2. クラス制度とクラス担任の役割

 本学類では1学年を4クラス(概ね25名)で編成します.3年次編入生は別に1クラス(概ね10名)を編成します.1年次は,1学期に「フレッシュマン・セミナー」,2~3学期に「情報リテラシ実習」と,クラス担任が担当する授業が年間を通じて毎週開講されます.共に必修科目です.本学類ではリテ ラシ教育とキャリア教育に重点を置いて,学類共通のプログラムによって,これらの授業をすすめます.
クラス担任からは履修・学習についての相談だけでなく,進路,生活など,さまざまな面で助けを得ることができます.2年次以降もクラス担任は原則として交替せず,あなたとの関係は卒業まで継続します.

3. 卒業要件と進級

 授業を履修して期末試験に合格すると所定の単位が与えられます.大学を卒業するためには,主専攻ごとに定められた「卒業に必要な履修科目および修得単位数」に基づいて,所定の単位数以上を修得しなければなりません.これを「卒業要件」と呼びます.本学では共通科目,関連科目,専門基礎科目,専門科目という4種類の区分ごとに,必修科目,選択科目,自由科目という3つのカテゴリに分けて,履修科目と修得単位数が指定 されており,全ての条件を満たさなければなりません.本学類の卒業要件は情報学群履修細則(以下,細則)の別表1に定められています.詳しくは科目選択ガイドをご覧ください.また,「卒業に必要な履修科目」を「卒業要件科目」と呼んでおり,開設科目の一部,例えば「教職に関する科目」は本学類では卒業要件科目に含みません.
 本学類のカリキュラムでは,1年次から2年次にかけて毎年40単位程度,3年次に30単位程度,4年次に卒業研究を含めて16単位程度を履修し,4年間で卒業に必要な単位を修得できるようになっています.
本学類には進級の条件や主専攻分野選択の条件となる履修科目や単位数はありません.ただし,4年次に卒業研究に着手するためには,卒業要件科目を90単位以上修得している必要があります.卒業研究に着手できないとその年度には卒業できません.

4. 単位と履修登録の上限

 日本の大学では学習時間45時間に対して1単位が与えられます.本学では75分授業10回(1コマ×1学期間)を15時間の学習時間と換算します.講義科目には授業時間と同じだけの予習と復習が必要と考え,予習15時間+復習15時間で30時間の授業外学習が伴うことを前提に,75分×10回の講義科目に1単位が与えられます.
 授業時間外での学生の十分な学習量を基礎として単位を認定することを制度上担保するため,本学は1年間に履修登録できる単位数に上限を設けています.このような制度は一般に「キャップ制」と呼ばれています.本学類では,授業外の学習が円滑に進むよう,予習範囲を明確化したり,復習のための課題を出したり等の工夫を教員に求め,これに併せてキャップ制も厳格に適用します.
 情報学群では年間の履修登録の上限を45単位と定めています(ただし編入生は入学年度に限り55単位まで履修登録できます).なお,「教職に関する科目」と「博物館に関する科目」(科目番号が9で始まる科目群)は,キャップ制における登録単位数には含まれません(細則5条).修得単位数でなく登録単位数に対する制限なので,履修登録が確定した科目は,学期途中で履修放棄しても制限緩和の役には立ちません.
前年度の成績が優秀であった人(卒業の要件として必要な単位を40単位以上修得し,その70%以上が「A」である者)は,55単位まで履修登録できます.(細則5条2)
 制限を超える履修登録は機械的にチェックされるべきですが,TWINSでは上限を超えても登録できてしまいますので,制限を自分自身でよく確認してください.年度初めに集中科目を含めた年間履修計画を作成して登録することを勧めます.たとえ4月に履修登録をしても,実施学期の履修申請締め切り日までは修正可能です.

Q. なぜこのような制限が必要なのですか?
A. 履修科目の予習・復習時間を十分にとるためです.上記で説明したように,2単位の講義1科目に週6時間の授業外学習が期待されます.学習時間を確保するには制限が必要と考えられています.
Q. 知識情報・図書館学類だけが上限を設けているのですか?
A. 履修登録の上限は筑波大学全体のルールです.緩和条件は学類ごとに異なりますが,おおむね本学類と同様と言えます.
Q. 上限を超えて履修登録するとどうなりますか?
A. 本学類では,各学期の履修登録期間中に超過申請している学生名を掲示して登録の修正を促します.3学期には申請期間終了時に超過者全員を呼び出して超過分の単位を3学期の履修科目から削除してもらいます.呼び出しに応じない場合は学類が科目を選んで削除します.集中講義の履修などにより,学年末時点で超過登録されていた場合,超過分の修得単位を卒業要件から除外する措置を講じます.

 

5. 成績評価とGPA

 合否で評価される「フレッシュマン・セミナー」と「学問と社会」を除いて,各科目の成績はA~Dの4段階で評価されます.A~Cには単位が与えられますが,Dには単位が与えられません.また,登録して受講しなかった場合は「履修放棄」が記録されます.「履修放棄」やDとなった科目がTWINS上で表示されなくても,履修の記録は消えません.なお,Dあるいは「履修放棄」の科目は再履修できますが,一旦単位が与えられた科目を再履修することを本学類は許していません.TWINS上では重複して履修登録できますが,卒業要件の単位数には算入できませんし,以下で説明するGPAの計算にも1回目の成績だけを使用します.
 成績をどのように評価するかは科目毎に異なります.基本は期末試験による評価ですが,科目によってレポート,小テスト,授業中の質問や発言による授業への貢献・参加など,授業の進め方や科目の特徴に応じたさまざまな評価を行います.評価方法は学類シラバスに示します.原則として1/3以上欠席した場合は不合格ですが,出席日数の条件がより厳しい科目もあります.授業の無断欠席は履修放棄とみなされることがあります.欠席届を提出すると,無断欠席でなくなりますが,出席にはなりません.
 学生個人の総合的な学習到達度の評価として,本学類はGPA (Grade Point Average) と呼ばれる総合評価法を採用しています.本学類におけるGPAは,成績がAの科目に3点,Bに2点,Cに1点,Dと「履修放棄」に0点のGrade Pointを与え,算定対象期間中に履修登録した全ての卒業要件科目の平均点を求めたものです(式参照).最高点が4点である世間のGPAとは算出法が異なります.「フレッシュマン・セミナー」のように合否のみの科目や他大学等で修得して認定された単位,「教職に関する科目」のように卒業要件でない科目はGPAの算定に含めません.
 本学類は,学生が無計画に修得単位数を増やすことよりも,各自の学習計画に沿って,受講する一つ一つの科目において高い到達度を達成することを期待しています.GPAでは,過剰な履修登録により履修放棄や成績の悪い科目を増やすことが不利な評価につながります.(ただし,履修登録が少なすぎると卒業研究の着手に必要な単位数を4年次までに修得できなくなります)
 3年次に行われる主専攻の選択では,2年次末までのGPAの高得点順に主専攻を決定します.GPAの低い人は希望する主専攻にすすめない場合があります.また,早期卒業の判定などにもGPAが用いられます.


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6. 不正行為

 期末試験において不正行為を行った場合,当該科目または当該学期の全科目の受験が無効となります.また学則上の懲戒処分の対象となり,通常は停学処分が下されます.これらの処分により,卒業が大幅に遅れることになります.
他人のレポートの複製や剽窃も,成績評価を偽るだけでなく,他人の著作権を侵す行為であり,本学類では試験における不正行為に準じて厳しく対応します.
 くれぐれも不正行為に関わらないように注意してください.

7. 成績不振者への指導

 本学では卒業年度を除いて,年間の修得単位数が15単位未満の学生は学則により除籍処分となります.ただし「修学を指導することにより,翌年度年間15単位以上修得することが可能と認められる」時に限り,学群長の特別の許可によって除籍が猶予されます.翌年度も15単位未満しか修得できなかった場合は除籍されることになります.
 本学類は,クラス担任による早い段階での履修指導や生活指導を通じ,成績不振が起きないよう努めますが,授業について行けない,勉強の方法がわからない,欠席が増えているなどの状況を自覚した時には,自分から授業担当者,クラス担任や学群学務・学生支援窓口,保健管理センターの学生相談室等に相談するなどしてください.成績不振が続く場合,保護者に対して単位の修得状況を通知し,進路の変更を含めた話し合いを行うよう促します.

8. オフィスアワーと連絡方法

 本学では,学生が予約なしに教員を訪問できる時間帯を設けており,これをオフィスアワーとよんでいます.学習上の質問,種々の手続き,生活上の相談などにオフィスアワーを活用してください.オフィスアワー以外の時間帯に教員を訪問する場合は,電子メールなどを使って予約をとるようにしてください.学類教員のメールアドレスとオフィスアワーは巻末の教員一覧をご覧ください.なお,非常勤講師への連絡は原則として学群学務係を通してください.
 連絡事項や休講のお知らせは,学生用掲示板に掲示されます.学生用掲示板は毎日確認するように習慣づけてください.教員が学生への連絡に電子メールを使う場合は,学術情報メディアセンターの教育用計算機システムで発行される「s+学籍番号下7桁@ipe.tsukuba.ac.jp」(例えばs0800123@ipe.tsukuba.ac.jp)というメールアドレス宛に送信します.普段使うメールアドレスへの転送を設定するなどして,メールも確実に読むようにしてください.
 教員にメールを送る際には,なるべく教育用計算機システムあるいは本学類のメールシステム(Google Apps for klis)から送信するようにしてください.また,学籍番号と氏名を本文中に明記してください.

9. 主専攻への配属と卒業研究指導教員の決定

 主専攻はあなた自身の希望と2年次までの成績をもとに3年次の4月に決定します.GPAの高得点順に第1希望の主専攻に配属されますが,主専攻の定員を超過した場合は,第2希望以降の主専攻に配属されます.主専攻の定員と主専攻別の指導教員一覧,各教員の指導方針(指導可能な研究テーマ,研究指導の方法,指導の前提条件など)は2年次の3学期に公表します.
 卒業研究の指導教員は3年次の2学期末に仮決定します.学生は自分が所属する主専攻の指導教員一覧から希望する教員1名を選択します.学生は教員の指導方針を十分理解し,指導方針を受け入れる場合のみ応募できます.指導の前提条件に合致しない場合の応募は無効となります.応募者が定員を超えた場合,どの学生を受け入れるかは教員が判断します.
 卒業研究の準備をするゼミを3年次3学期に行います.何をどのようにやるかは教員によりますが,単位にはなりません.授業科目としての卒業研究は4年次の4月に履修登録します.4月の時点で卒業要件科目を90単位以上修得できていないと,卒業研究を履修できず,指導教員の決定も白紙に戻ります.
 卒業研究は通年科目なので4月からの1年間を継続して履修しなければなりません.途中で1ヶ月でも休学すると,翌年4月から1年間かけて履修し直すことになるので注意してください.単位修得のためには,中間発表を行い,所定の条件に適う卒業論文を提出した上で,最終発表を行なう必要があります.卒業研究が1年間で終了しなかった場合,研究期間を延長して翌年度以降の各学期末に卒業できます.
 学生は指導教員を変更することができますが,新しい指導教員は次回の指導教員決定プロセス中で選択し直すことになります.すなわち,指導教員変更は当該年度の卒業研究を履修放棄したものと扱われ,翌年度以降の卒業研究を改めて履修しなければなりません.4年次4月の履修申請期間までならば,新しい指導教員の了解を得られた場合に限り,留年無しに卒業研究に着手できます.

10. 早期卒業,大学院への推薦(2学期入学者は17..参照)

 2年次終了時点で卒業に必要な単位を90単位以上修得し,それまでのGPAが学類の同学年(2学期入学者を除く)の上位3%以内である人は早期卒業の資格を得ます.早期卒業を希望する人は,3年次1学期から卒業研究に着手し,3年次の学年末に卒業要件を満たした場合,その3月に卒業できます(細則7条).早期卒業をめざすには,1年次にキャップ制の緩和を獲得し,2年次末までに90単位を極めて優秀な成績で修得しなければなりません.
 早期卒業に着手した人と3年次2学期末または3学期末のいずれかの時点でGPAによって成績優秀と判定された人は,7月に行われる大学院図書館情報メディア研究科の推薦入学試験に対する推薦を受けることができます.

 

11. 外国語

 本学類の教育課程は,語学,特に英語の能力を発展させることを目標の一つとしています.そのため,第2外国語を必修とするとともに,2~3年次に必修科目として専門英語を置き,卒業まで継続的な語学学習を促しています.第2外国語は共通科目の外国語科目の中から英語以外の1つの言語を選択して履修します.
 共通科目の英語は,入学直後のプレイスメントテストの結果をもとに,受講クラスが指定されます.英語とドイツ語は,期末試験に加えて検定試験に合格しないと単位が認定されません.検定は学年末のほか,検定不合格者のための再試験が8月にも実施されます.英語の検定不合格者は外国語センターによる「英語V(英語基礎)」を受講するなどして早期に検定に合格するようにしてください(英語Vは関連科目の自由科目となります).総合評価がDまたは履修放棄であった人は,翌年度に授業を再履修しなければなりません.外国語の再履修には履修しようとするクラスの授業担当教員の許可が必要です.
 外国語の学習をさらに発展させたい人のために,2年次以上を対象に外国語中級,外国語上級が外国語センターによって開設されます.これらの科目は本学類では共通科目の自由科目として卒業要件に含めることができます.また学類開設の専門英語が,2年次には週2コマ,3年次には週1コマ開設されます.いずれも必修科目です.
 大学での単位修得だけでなく,TOEICやTOEFL,英検など対外的に通用する語学能力検定を受検することもお勧めします.これらの検定は大学院入試で英語に代えて課されることが増えており,例えば図書館情報メディア研究科博士前期課程の入学試験でも,TOEICまたはTOEFLのスコア提出が必要です(平成20年度現在).また,米国留学にもTOEFLのスコアが必要です.高いスコアを持っていることは就職活動でも有利に働きますし,就職後にTOEICの受検を求められることもあります.この種の試験は,現在の自分の実力を確かめ,着実に勉強を重ねることによって,数ヶ月後,一年後にスコアが改善していくものです.その意味で,早い時期から長期的に取り組むことをお勧めしています.在学中の受検は必ずしも義務ではありませんが,定期的に挑戦するとよいでしょう.

12. キャリア教育

 「キャリア・ポートフォリオ (CARIO)」は本学が独自に考案・推進しているキャリア教育のための教材です.1冊のフォルダに,筑波大学での学生生活におけるさまざまな経験や経験を通じて気づいたことを記録し,保管します.フレッシュマン・セミナーで,キャリア・ポートフォリオの作成を始めますが,キャリア・ポートフォリオは一度で完成するものではなく,在学中継続して使い続けるよう設計されています.あなたが広い意味での進路選択に直面した時に,キャリア・ポートフォリオに記録されたあなた自身の「気づき」が,大きな助けになるはずです.1年次の3学期には総合科目A「キャリアデザインI」が開講されますが,キャリア・ポートフォリオを活用するために,できるだけこの科目を受講するようにしてください.
 本学類では,キャリア教育のための専門基礎(選択)科目として,2年次に「学問と社会」を開講します.この科目では,本学類の学問領域と社会との関係を中心に講義・講演・演習を行います.3年次の専門(選択)科目である「インターンシップ」では,図書館や企業などで3週間程度の就業実習を体験します.

13. 司書資格

 「大学において修得すべき図書館に関する科目」に指定されたうち14科目を履修することで司書の資格を取得できます.本学類のカリキュラムでは,2年次までの専門基礎科目として8科目を修得し,3年次以降で専門科目として6科目を修得するよう計画しています.専門科目6科目は主専攻をまたがって開講されており,いずれの主専攻を選択しても,無理なく司書資格の取得が可能です.司書は公共図書館のための資格であり,他の館種では必須ではありませんが,図書館関係の専門職を目指す人は司書資格の取得を勧めます.

14. 教員免許,司書教諭資格

 本学類では所定の単位を修得することで社会(中学校),公民(高校),数学(中学校・高校),情報(高校)の教員免許を取得できます.ただし,卒業のための単位とは別に相当数の科目を余分に修得しなければならないので,かなりの負担になります.教員免許のために必要な諸科目は,学類の教育課程とは関係が薄いので,免許の取得のために本来の専門領域の学修が損なわれます.また,教員養成には教育実習などで学外の多くの人の助力が必要なこと,教員免許が更新制となったことなどを考えると,単なる資格として教員免許に挑戦することはやめるようお願いします.
 教員免許に併せて,「大学において修得すべき司書教諭講習に相当する科目」5科目を修得することで,司書教諭の資格が取得できます.3年次に5科目全てを履修し,4年次6月に司書教諭講習への書類参加(講習に代えて単位取得証明の提出によって司書教諭資格を得る手続き)を申請してください.履修が遅れて,手続きが在学中にできなかった人は,文部科学省を窓口に書類参加手続きを行なうことができます.司書教諭資格のための5科目は,教員免許の「教科または教職に関する科目」に含めることができますし,同時に卒業要件上の他主専攻専門科目となります.教員免許を取得する場合は司書教諭の資格を同時に取得するよう勧めます.なお,所定の5科目を履修しても,教員免許を取得しないと司書教諭資格は取得できません.

15. 学芸員資格

 本学の学生なら誰でも「博物館に関する科目」に指定されたうち16単位を履修し,卒業後に博物館に学芸員職として就職することで学芸員の資格を得ることができます.つまり就職して初めて有効となる資格です.学芸員は博物館資料の収集・保管・展示および調査研究などに関する専門的職務を行う者であり,その職務には「博物館に関する科目」だけでなく,博物館の種類に応じた歴史,自然,美術など分野ごとの専門的な主題知識こそが重要です.学芸員をめざそうとする人は,本学類の専門領域が一般的な博物館で求められる専門領域とは異なっていることを十分認識し,どのような博物館での活躍が可能かなど,具体的な検討の上で学修をすすめてください.

16. 留学生および帰国生徒

 外国人留学生および「外国において相当の期間,中等教育を受けた学生」(帰国生徒)には,総合科目,第1外国語,関連科目について13単位を限度として「日本語・日本事情に関する科目」の履修による振り替えを認めることがあります.振り替えを希望する学生は,入学して最初の履修申請期間内に単位振替申請の手続きが必要です.全員が振り替えを認められるわけではなく,教員による面接が必要ですので,必ず事前に学群学務係の窓口に相談してください.

17. 2学期推薦入学

 2学期入学の学生は,変則的なカリキュラムとなるので,クラス担任と綿密に相談して履修計画をたててください.1学期に開講済みの1年次向け科目のうち,フレッシュマン・セミナー,情報基礎,情報基礎実習,第1外国語,第2外国語,体育は2学期入学者向けに特設の補講が開講されます.主専攻の決定,卒業研究の指導教員の決定は4月入学者と同時期に行います.原則として,2学期入学者の卒業研究は4年次の2学期に履修登録しますが,詳細は学群学務係の指示を受けてください.
 早期卒業の資格判定は3年次1学期末に,同じ学年の2年次末時点の成績と比較して判定します.卒業に必要な単位を90単位以上修得済みで成績が上位3%以内である人は,4年次の7月に早期卒業する資格を得ます.この場合,3年次の2学期から卒業研究に着手します.上位3%以内でなくても,卒業に必要な単位を80単位以上修得済みで成績が優秀である人は,4月入学者と同じく3月に早期卒業することができます.この場合,4月入学者と全く同様に卒業研究をすすめることになります.
 3月の早期卒業に着手した人の内,3年次2学期末または3年次3学期末のGPAによって成績優秀と判定された人は,大学院図書館情報メディア研究科推薦入学試験に対する推薦を受けることができます.

18. 入学前に履修した単位・他大学で受講した単位の認定

 入学前に履修した単位や他大学で受講した単位は,学類が教育上有益と認める場合に限り,本学で履修した単位として60単位まで(編入学生は上限なし)を認定します.「本学で履修した単位として…認定」とは,実際に受講することなく,本学が開設する同等科目の単位を与えるという意味です.詳しくは「単位認定ガイド」をご覧ください.
 認定された単位は卒業要件には有効ですが,司書,司書教諭,教員免許などの資格取得に使うことはできません.ただし他大学において修得した資格科目と本学で修得した資格科目を合算して資格を取得することはできます.例えば,他大学で司書科目の「図書館概論」相当の科目を修得した人は,本学では当該科目を履修する必要がありません.
 資格が必要な人は,その資格取得のために本学で修得すべき科目で単位認定を受けないよう注意してください.単位認定を受けると修得済みとみなされ,その科目を履修できなくなります(「履修のてびき」5項参照).一方,認定を受けても,資格取得上は修得したとはみなされないので,結局資格を得ることはできません.