KLiS TODAY No32
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32ようこそ知識情報・図書館学類へ 1年次1クラスのクラス担任をしております。加えてクラス担任の主査も務めており、今年度の新入生の皆さん全てが無事に本学類を巣立っていくのを見守る立場でもあります。さて、クラス担任になって大学におけるクラスなるものの存在意義について改めて考えてみました。クラス制度の最大のメリットは、交友関係を作りやすいということだと思います。100名が一堂に会してもなかなか話を始めることはできませんが、25人程のクラスなら限られた人数なので密なコミュニケーションが可能です。親友と呼べるような友を作ることもできます。本学類は多くの地域から学生が集まってきており、ここで作られた交友関係は社会に出た時に結構強い力を発揮します。教員にとってもメリットがあります。本学類では皆さんのために、修学指導や学生支援の委員会を設置しておりますが、全ての学生を対象にしているため、目がゆきとどかない所もあります。クラス担任なら25名程の学生に対応すれば良いので、学生との密なコミュニケーションが可能となり細かな配慮ができます。大学は学問をする場であり、研究をする場なのだから、コミュニケーションが何の役にたつのかと考える方もおられるでしょう。大学は高等教育機関であり、学生を教育することは社会から付託された目的の一つです。近年の教育では課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学びを実現するというアクティブラーニングに注目が集まっております。そのためにはコミュニケーション能力が欠かせません。新入生の皆さんには、身近な友人とのコミュニケーションをクラス単位に広げ、さらに学類の同期生や上級生、そして来年度は下級生へと広げて、アクティブラーニングを実践していただきたいと思います。(なかやま・しんいち 知識情報・図書館学類 教授) 中山伸一  KLiS TODAY No.32 July 2017

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