KLiS TODAY No.26
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KLiS TODAY No. 26June 2015新1年生を迎えて吉田 右子 入学式からすでに二か月がたちました。みなさん新しい環境には慣れましたか。大学の授業を通してあるいは仲間との会話の中から、これまでに経験しなかったような考え方に触れて驚いたことはありませんでしたか。みなさんはサークル、クラス、学類といったさまざまなコミュニティに属していますが、そうしたグループを構成する一人一人が異なるバックグラウンドと考え方を持っています。多様性を認め合いながらコミュニティをつくっていくことはむずかしいことですが、自分自身が大切だと思うことを他の人に向かって自信を持ってはっきり伝え、他の人の語ることばに耳を傾ける、大学はそうした異なる文化をやりとりする練習の場だと私は考えています。 まずは自分を語ることから……といっても、結構むずかしいですね。アメリカのシラキュース大学には、多様な文化的背景を持つ学生をサポートするOffice of Multicultural Affairsという部署があるそうです。この部署の呼びかけで行われた "Who Are You? Postcard Project" では、学生が次々に自分を語ります(https://www.youtube.com/watch?v=NGbrHPU1qH4)。みなさんも4年間でぜひたくさんの自分を見つけてください。選択肢が多いほど自分を相対化できるようになり、それが他者を理解することにもつながると思うからです。(よしだ・ゆうこ 知識情報・図書館学類 教授)新1年生たちの声たくさんの挑戦を吉岡 優美 入学してから約二か月がたちました。初めは不安だった宿舎生活は非常に快適で、高校とは違う授業内容や、休み時間ごとの移動にも、迷わないで動けるようになりました。慣れてくると目につくのが、つくばの国際性です。噂に聞いていた通り、あちこちで外国の方の姿を見かけたり、外国語が耳に入ってきたりします。さらに、留学説明会も、さまざまな内容のものが開かれ、私の国際化を誘ってくるのです。説明会に参加すると、興味がぐんぐんと湧き、私は決意しました。「留学しよう!」と。 つくばはどこを見ても緑が多く、すがすがしい街で、朝から並木道を通って通学します。木漏れ日の中を自転車で走っていると、ワクワクした気持ちが膨らんでくるのは、私だけではないでしょう。様々な面でサポートが与えられている大学4年間、興味を惹かれたことすべてに挑戦する気概で、自分に与えられた機会と時間を存分に楽しもうと思います。(よしおか・ゆうみ 知識情報・図書館学類1年次)宿舎で(右から2番目が私)

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