KLiSTODAYvol18 電子書籍版
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KLiS TODAY No. 18November 20127海外を知るインターンシップ体験 知識情報・図書館学類では、「国際インターンシップ」(3、4年次を対象とした専門科目)や、国立国会図書館、公共図書館や企業の図書館等での「インターンシップ」(3年次を対象とした専門科目)を行っています。2012年度のインターンシップに参加した3年生2名にインターンシップでの体験について書いてもらいました。上海図書館メインゲート上海図書館の電子端末のブースインターンシップ 知識情報・図書館学類では、学生が学類からの援助を受けて海外の図書館を訪問する「国際インターンシップ」が開講されています。今年は4か所の図書館からの受け入れがあり、私は8月21日~30日の10日間、上海図書館でのプログラムに参加しました。 インターンシップという名前ではありますが、今回は上海図書館をはじめとする上海市内の図書館の見学や、筑波大学や日本の図書館事情を紹介する発表を行いました。上海図書館は、その規模は中国第2位の図書館であり、海外との連携や市内の他の図書館への支援を積極的に行っていました。市内のいくつかの図書館は従来の資料提供に加えて電子資料の提供を行っており、特に子どもたちのための電子ブック体験に力を入れているところが多いようでした。さらに、館内の重厚なデザインや、家系図の収集等歴史を重んじる取り組みなど、私たちが持っていた中国のイメージを感じる部分もありました。しかし、課題も多く残されているようで、今後は小さい行政区画の図書館の質を改善する取り組みを行っていきたい、とのお話しを伺いました。今回伺ったどの活動にも共通して、前進していきたいという上海の図書館の人々の思いを感じ、きっと中国の図書館はこれからますます発展していくのだろうと思いました。 本インターンシップにあたっては、国内外の図書館に関するレポートの作成や英語の学習等、事前準備に大変な面もありました。しかし実際の上海の空気に触れて初めて、わずかではありますが、上海という街とそこに住む人々の思いを知ることができました。今回のインターンシップに関わっていただいた方々に、改めてお礼を申し上げたいです。    (いずみ・さやか 知識情報・図書館学類3年次)泉 沙也香

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