筑波大学2018年スクールガイド
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02学ぶ■ 知識情報・図書館学類とは? みなさんは何かについて知りたいと思ったとき、どうしていますか?まわりにある情報の多さに困惑していませんか?知識情報・図書館学類では、情報化社会に生きる私たちが知識や情報を有効に活用するためのさまざまな仕組みを扱います。そこには、社会に息づく図書館や文書館もあれば、広大なインターネットの世界、膨大な情報やデータの利用と分析、未来への知識や情報の伝達などが含まれています。 知識や情報を有効に活用するためには、その性質を的確にとらえ、それらを扱うシステムを設計・構築する必要があります。システムを創るためには、制度や文化、運営について考えなければなりません。知識情報・図書館学類では、これらの課題について「知識科学」、「知識情報システム」、「情報資源経営」の三つの主専攻が協力して、知識や情報と社会をつなぐ人材を育成します。 ■ カリキュラム 知識情報・図書館学類のカリキュラムは図1のようになっています。1年次には、総合科目、外国語や体育などの基礎科目に加えて、知識情報、情報システム、情報社会と法制度などについての概論や、プログラミング演習、統計などの専門基礎科目を通して、基礎的知識や技術を学びます。2年次には、1年次に得た知識や技術をさらに深めていくため、主要なテーマごとに設定された講義と、技術を修得する知識情報演習などからなる専門基礎科目を履修します。3年次になると三つの主専攻のいずれかに属して、専門科目を履修します。多様な視点を育成するため、所属する主専攻の専門科目だけでなく、他の主専攻の専門科目も履修することが要求されます。4年次には、研究室に所属して卒業研究を行い、卒業論文を執筆します。卒業時には学士(図書館情報学)があたえられます。資格取得をめざす人のために、司書教諭、司書、教員免許、テクニカル・コミュニケーターの科目も開講しています。 学修の達成度はGPA(Grade Point Average)によって容易に把握できるようになっています。GPAとは、成績を点数化したもので、修学指導や大学院への推薦などに使われています。■ 専門教育 知識情報・図書館学類の専門教育の内容は、三つの主専攻に集約されています。各主専攻の特徴は、表1のようになっています。知識科学主専攻は「人間」、知識情報システム主専攻は「情報技術」、情報資源経営主専攻は「社会」をキーワードに、幅広い視野を養い、専門領域の内容に即して、人間、技術、社会・文化の結合と相互の役割を理解するための科目を展開しています。4年3年2年1年基礎科目豊かな教養と広い視野を身につける総合科目、外国語、体育、他の共通科目、関連科目など知識科学主専攻専門基礎科目知識情報概論、哲学といった導入科目や、情報社会と法制度、プログラミング演習、情報数学、統計、専門英語A、情報行動論、知識資源組織化論、テクスト解釈などの専門領域の基礎となる科目ひとつの主題領域を深く学ぶ過程を経験するための少人数ゼミ「知的探求の世界」も開講専門科目(主専攻科目)専門科目(共通)知識論、情報評価、テクニカルコミュニケーションなど知識科学実習知識情報システム主専攻クラウドコンピューティング、ディジタルドキュメントなど知識情報システム実習情報資源経営主専攻アーカイブズの構築、情報サービス経営論、知的財産権論など情報資源経営実習専門英語 B・C、インターンシップ、国際インターンシップ、知識情報特論など卒業研究図1知識情報・図書館学類のカリキュラム体系

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