筑波大学2015年スクールガイド
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 その昔、私はここ、知識情報・図書館学類が図書館について学ぶ上では日本一だと信じ、司書志望で入学したのでした。しかし、ふと気づくと私は哲学や法制度を学んでいて、さらには統計やプログラミングにも取り組んでいる生活を送っていました。ここで、「学ぶ」のページに戻ってこの学類の卒業研究では何が行われているかをみてみてください。さまざまな分野の研究が行われていることが分かると思います。そうなのです、この学類は本当に文理融合なのです。 みなさんはもしこの学類に入ったとしたら、やろうと思えばなんでもできるこの環境で何を学ぶのでしょうか。時間割が自分で決められ、学びが授業だけでは完結しないという大学生活においては、自分から学びに行くことがとても大切です。この学類は幅広く学べるがゆえに、これを学びたいと思うものにみなさんを惹きつけ、出会うきっかけを与えてくれると思います。ちなみに私は入学してから教育にも興味が出て、教員免許の取得もめざしています。 こういう学びの幅広さのもとに文系・理系両方から人が集まるからか、この学類ではいろいろな人がいて、しかもその多様さを受け入れようとする雰囲気があるように感じています。穏やかな人がいて自分の居場所を作ってくれたり、学びがとても好きな人がいて一緒に一晩語り合ったり……。私も入学当初は不安でしたが、充実した人間関係をしっかりと築けることを実感しました。 私はほかのどこでもない、知識情報・図書館学類に来て本当によかったと思います。ぜひともこの学類で一緒に学びましょう。20先輩から知識情報・図書館学類1年梅宮 朝雪 UMEMIYA Asayuki知識情報・図書館学類1年村田 龍太郎 MURATA Ryutaro みなさんは、大学ってどういうところだと思いますか? 私が大学に実際に入って感じたのは、「物知りな人が多い」ということです。この学類なら、メディアやコミュニケーション、文学や法律のこと、システム系のことなど、図書館だけには留まらない関連項目に詳しい人がたくさんいます。 さらに知識情報・図書館学類では、KLC(春日ラーニングコモンズ)という学習サポート環境があります。ここには物知りな上級生がいて、授業でわからなかったところを質問すると解決のヒントを与えてくれます。答えではなく、ヒントなのです。 たとえば1年生の授業で多くの人が苦労するであろうプログラミング演習。「課題に対してこういうプログラムを書いたけれど、実行結果が予想と違うのはなんで?」と質問にいくと、「プログラムのこの部分はどういうふうに働いているか考えてみましょう、どこそこに解説が載っているよ」と答えてくれます。このように、自分が苦手な分野でも助けてくれる人がきっといます。また逆に、自分が得意な分野で人を助けることもできるのです。 自分が得意分野を作るためにできることはたくさんあります。授業をしっかり理解して、後輩に説明できるようになるのもそのひとつです。講演会やセミナーなど学外のイベントでも「知識情報学を勉強しています」と言えば講師の方はいろいろなことを教えてくれると思います。 幅広い分野に関心を持って学べるのがこの学類の強みだと私は考えています。みなさんもこの学類でいろんなことを学び、また学んだことを伝えられるようになりませんか?知識情報・図書館学類2年伊藤 洸紀 ITO Kouki 私がこの学類の存在を知ったのは、中学3年のときだったように思います。その当時の私は図書委員を務めており、また学年で1、2を争うほどの図書室通いをしていました。ある日の放課後、私は図書委員の仕事のひとつである本の整理をしながら、図書室の職員の方々と進路について話していたのです。司書や民間の出版業界など、本に関わるような仕事に興味をもっていた私に、ある職員の方が紹介してくださったのがこの知識情報・図書館学類でした。 無事この学類に入ることができ、大学生活をともに送る仲間たちを見渡すと、本当にさまざまな人がいます。違う価値観を有している人、バイタリティに富んだ人、とても優秀な人……。高校までに比べ、大学では私たちがどのような人たちとどう過ごし、どう変わるかという選択権は、私たちの自由意思に委ねられています。 堅い話が続きましたが、私にとっての大学は面白く、楽しいところです。授業では大変なことや頑張らなくてはならないことがありますが、志望して入った学類であることもあり、興味深い授業もあります。また、共通の趣味を深く話すことができる学友も数多くいます。少しでもこの学類に興味をもっている方であれば、きっと充実した大学生活が送ることができると思います。 後輩であるみなさんがこの学類に入ってくるのが楽しみです。それでは、みなさんがこの学類の門をたたいてくださることを期待して。

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